2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580132
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Research Institution | Showa Women's Junior College |
Principal Investigator |
三ツ井 紀子 昭和女子大学短期大学部, 教授 (40106092)
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Keywords | 靴 / 着用実験 / 靴内気候 / 靴内水分量 / 発汗感覚 / 濡れ・湿り感覚 / 温冷感覚 / 快適感覚 |
Research Abstract |
1.目的 靴内は非常に高温高湿になるため、靴を通しての低温低湿側への熱と水分の移動特性を調べることは、社会生活上重要と考えられる。靴内の温度や湿度を低下させるための靴開口部の影響を調べるために、人工気候室において運動負荷による着用実験を行い、温度湿度など物理量と感覚値など生理量との相関をとり、統計的に検討する。 2.方法 天然皮革を用い、開口部(爪先、土踏まず、踵)が異なる3種の靴を特別に製作した。人工気候室において、7名の被験者により、入室後21分間安静、6分間運動負荷、後53分間安静にする着用実験を行った。温度湿度センサ装着部位は足指間、土踏まずでの皮膚上、土踏まずでの靴と靴下の間とした。環境および靴内の温度湿度、心拍数、口腔温を3分間隔で測定した。被験者の主観的感覚として、発汗感覚、濡れ・湿り感覚、温冷感覚、快適感覚についても申告させた。また、試料の物理的性能を測定した。 3.結果 実験結果より測定部位間や靴開口部の温度湿度への影響が見られた。今後、靴開口部別および測定部位別に、温度湿度と各種主観的感覚についての相関をとり、熱と水分の移動特性について統計的に詳しく検討する。また、靴内水分量の観点から、これまで行った結果と比較検討する。どこを開口すると最も快適となるか明確にする。
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