2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580172
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
西谷 忠師 秋田大学, 工学資源学部, 教授 (10134082)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂中 伸也 秋田大学, 工学資源学部, 助手 (20323131)
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Keywords | 標準電波 / 石造構造物 / 比抵抗構造 / 電場 / 磁場 / 探査装置 / 超長波 / 信号発信形態 |
Research Abstract |
本研究は電場と磁場を同時に観測し、地下の比抵抗構造を明らかにすることを目指している。古墳の石室のような石造構造物は周囲に比べて高い比抵抗を示すことが予想され、地表から比抵抗コントラストをとらえることができれば石造構造物の位置を特定することも可能となる。これを実現する探査装置を作ることが本研究の最終目標である。本年度は探査装置の基本設計を確立するため、標準電波そのものの特徴を把握することを目的とした。 電場は硫酸銅電極を用い、高入力抵抗のプリアンプで電場を受けることにより接地抵抗の影響を小さくすることができた。磁場は塩ビパイプにホルマール線を巻いて自作し、中心にフェライトコアを挿入して感度を上げた。このコイルで磁場信号を受信できることを確認した。40kHz、60kHzの電場・磁場成分を効率的に取得するため急峻なバンドパスフィルターを介して信号を受けた。これらの処理により、電場成分、磁場成分は十分に取得可能な状態になった。 しかし、標準電波の発信形態を調べた所、信号は連続ではなく、1秒毎に0.2秒から0.8秒間継続するパルス状であること、また、毎15分と45分には別の信号が重なるため注目する40kHz、60kHz信号を受信することが困難なことも明らかになった。これらの電波の発信形態に対応する必要がある。本年度は標準電波の特徴をほぼ完全に解明し、対応すべき問題点を明らかにしたことが実績と言えるだろう。
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Research Products
(1 results)