2003 Fiscal Year Annual Research Report
技術教育における教育の情報化を指向した「ものづくり支援用学習材コンテンツ」の開発
Project/Area Number |
14580197
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
上田 邦夫 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60160165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長松 正康 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00218025)
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Keywords | 技術教育 / 教育の情報化 / ものづくり学習 / 学習材コンテンツ / Webページ / CFL学習 |
Research Abstract |
本研究は,ものづくり学習での学習活動に直接利用可能な学習材コンテンツを制作し,Webサイトに掲載して発達段階や適時性に即した情報提供に役立たせ,脆弱な教育環境を整備することを目的としたものである。特に,本研究では「技能認識」や「技能習得」を支援するためのコンテンツの制作をねらいとして,作業動作や工具・機械の動きが顕在化しやすい動画を中心に,工具・機械音や静止画での解説などを加味したマルチメディア化を指向すると同時に,インターネットWebサイトを意識した学習材コンテンツにすることをめざした。なお,従来の情報提供型の静止画像を中心としたデータベース型コンテンツについても再検討を行い,そのプロトタイプを制作・提示した。 本研究の中心的課題である,パソコンの高性能・高機能化にともなって可能になり,開発を行った動画を中核としたマルティメディアコンテンツの構成上の特徴は,次のようにまとめることができる。 (1)3方向から撮影した動画の同期を併せ,1枚動画にする制作技術上の工夫による簡易・軽量化と,3次元的動画システムの導入による各製作場面の臨場感の創成と多方向からの観察視点の拡大。 (2)通信ネットワークを利用した質問や作業動画の取込・転送による形成的評価機能を備えた,双方向性を意識したシステムの構築。 (3)ワイヤレスLANによる技術実習室での配信により,製作活動への即時性と管理・運営上の効率化。 開発したコンテンツについては,コンセプトの異なる複数のものを制作し比較・検討を行い,完成度を高め,可能な限りユーザーフレンドリーな学習材に仕上げた。さらに,Web利用のCFL学習に必要不可欠な学習状況把握のための分析ツールについても開発し,その運用のしかたについても検討を行った。
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Research Products
(1 results)