2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580203
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Research Institution | Seitoku University Junior College |
Principal Investigator |
落合 進 聖徳大学短期大学部, 助教授 (30233563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大沢 力 東京家政大学, 短期大学部, 助教授 (20310394)
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Keywords | 幼稚園 / 環境教育 / 自然教育 / ビオトープ |
Research Abstract |
平成14年度の研究実績を踏まえて今年度はおもに、1.いくつかの幼稚園・保育所において(ミニ)ビオトープ設置への指導・協力、2.(ミニ)ビオトープにかかわる子どもの活動記録の集積とその解析、3.保育者の環境教育に対する認識にかんする現状調査、4.研究実績の公表・討議、を行った。以下にそれらの結果の概要を記す。 1.新宿区立戸山幼稚園、千代田区立昌平幼稚園、世田谷区立桜丘幼稚園、板橋区前野保育園などで(ミニ)ビオトープ作りの指導・協力を行った。戸山幼稚園と前野保育園では完成し、それと子どものかかわりについての活動記録が得られつつある。残り2園では現在、完成途上である。 2.10園ほどの実践記録を集めることができた。ビオトープの状況と子どもの行動だけを記録したものから、子どもの発言や子どもどうしのかかわり、そのほか多面的な観察の記録と考察を記入したものまで、さまざまであった。自然に関わる活動を指導する上で、より効果的な記録の採り方・記入形式があるように思われた。 3.3,4個所での幼稚園教員研修会においてアンケート調査を行った。その結果、環境教育という言葉からは「環境破壊・汚染」よりも圧倒的に「自然体験・生命尊重」を思い浮かべる傾向があった。幼児教育における環境教育のあり方について示唆するところが大であると思われた。 4.日本環境教育学会第74回全国大会において、「幼稚園におけるミニビオトープ作り(3)」と「同、(4)」の一連口頭発表と、関連小集会「幼児期における環境教育」の話題提供者となり、環境教育と(ミニ)ビオトープ作りについて一般参加者らと意見の交換を行った。
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