2004 Fiscal Year Annual Research Report
幼稚園における環境教育への取り組みに関する研究-ミニビオトープ作りを通して-
Project/Area Number |
14580203
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Research Institution | SEITOKU UNIVERSITY JUNIOR COLLEGE |
Principal Investigator |
落合 進 聖徳大学短期大学部, 保育科, 助教授 (30233563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 力 東京家政大学短期大学部, 保育科, 助教授 (20310394)
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Keywords | 幼稚園 / ビオトープ / 環境教育 / 自然体験 |
Research Abstract |
関東地方を中心とする幼稚園における(ミニ)ビオトープ作りと実践記録の指導を行った。あわせて、そこでの環境教育に対する意識などについて、おもにアンケートによる調査も行った。 その結果、東京都千代田区・世田谷区・中野区などの公立・私立幼稚園においてビオトープ作りとそれにかかわる子どもの姿に関する実践記録が得られた。実践記録は現在、解析中であり、具体的な報告の段階にはまだ至っていない。 環境教育に対する意識に関する調査の結果では、「環境教育」から思い浮かぶイメージとして回答頻度の高いものから「自然体験」、「自然のリサイクル」、「自然保護」、「生命の尊重」の順であり、低いものには「炭酸ガス排出」、「紫外線増加」、「省資源」などがあった。このことから、幼児教育者にとって「環境教育」とは子どもの自然の体験や理解であって、より広い、たとえば地球レベルでの問題意識は低いことがうかがえた。 また、保育室内での飼育・栽培から園庭、ビオトープ、さらには遠足などで訪れる動物園・水族館などまで、さまざまな自然体験の場の意義・評価についてのアンケート調査の結果、室内の簡便性と公園や散歩の地域性を除くすべての属性(即時性、直接性、多様性、操作性、連続性、応答性、継続性、再現性)において園庭の評価が高かった。これら属性に対する評価が全体的に高かったのは園庭の次に室内で、3番目がビオトープであった。これらのことから、ビオトープなどさまざまな自然体験の場の違いをしっかりと認識し、それらの特性を生かして総合的に活用することが必要と考えられた。
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Research Products
(2 results)