ソフトウエア開発・設計を事例としたインターネット活用による技能習得に関する研究

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 14580240
• Research Institution: Kurashiki University of Science and the Arts
• Principal Investigator: 吉田 幸二 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 教授 (80341171)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 宮地 功 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (30043722) ; 森田 亜紀 倉敷芸術科学大学, 芸術学部, 助教授 (90279034) ; 梶浦 文夫 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 助教授 (60268597) ; 市村 洋 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (10176307)
• Keywords: e-ラーニング / 遠隔教育 / WWW / インターネット / 携帯電話 / WBT / ブレンディッドラーニング

Research Abstract

15年度は、遠隔教育システムにおける支援機能はほぼ完成した。学習やアクセス状態を把握し学習者の進捗度やテスト結果から、学習者ランキングやテスト結果のランキングや相対グラフ進捗グラフを容易に見ることができる機能を実現した。また、メールによる学習催促機能をつけモチベーションを高め、学習の継続を促す携帯電話へのメール送信機能を作成した。また、コンテンツとしては、LINUXの機能を学ぶ機能を授業の中でWWW上から実際に使用し、システム組み込み機能を使ったブレンディッドラーニングを行い実施してみた。
教育情報を学習者同士で共有する機能や学習グループによるコミュニケーションの交流は、グループ学習の機能として有効である。しかし、最近の学生は積極的に公の場での発言等に対して抵抗感が多いが、ブレンディッドラーニングを使うことにより、実際の問題点やフォロー項目が即座に見えるため個々の学生に対するフォロー項目もあきらかになり、その情報をWWW上でフィードバックする機能を設けた。実際に講義と演習で使った場合、学習者の進捗を一目でWWW上に表示し、全体的に管理する機能が有効であることも分かってきた。そこで、これらを含め実践的なシステムの検証を行い、より効果的なシステム及びコミュニケーションの効果を調査していく。また、「ソフトウエア開発」に関する著作もオーム社より出版した。
16年度は、最終年度でありソフトウエア開発を学ぶコンテンツにも取組み、実践的でWWWと携帯電話による機能と、WWW上のデータをアクセスしたトレース情報により学習者に対して、きめ細かいフォローができる遠隔教育システムの開発と実験に取り組んでいく。

Research Products

• [Publications] 五十嵐智也, 中村俊一郎, 宮西洋太郎, 吉田幸二, 斎藤成: "マルチプロセッサ型交通シミュレータの同期化手法"情報処理学会第65回全国大会. 1-555-1-556 (2003)
• [Publications] 河西俊宗, 中村俊一郎, 藤原幸喜, 斎藤成一, 宮西洋太郎, 吉田幸二: "マルチプロセッサ型交通シミュレータの同期化手法の改良とその評価"日本シュミレーション学会大会. 319-322 (2003)
• [Publications] 松本光一, 阿久津智則, 藤井諭, 宮地功, 吉田幸二: "携帯電話を用いて教育利用を促す双方向情報管理ツール"情報処理学会/マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO 2003)シンポジウム論文集. Vol.2003,No.9. 149-152 (2003)
• [Publications] 仲田和宏, 松本光一, 梶浦文夫, 市村洋, 吉田幸二: "携帯電話を用いた基本情報処理学習支援と情報交換の試み"情報処理学会/マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO 2003)シンポジウム論文集. Vol.2003,No.9. 153-156 (2003)
• [Publications] 阿久津智則, 仲田和宏, 梶浦文夫, 宮地功, 吉田幸二: "Flashアニメーションを用いた数学文章題の解答の支援と体系化の試み"情報処理学会/マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO 2003)シンポジウム論文集. Vol.2003,No.9. 157-160 (2003)
• [Publications] 藤井諭, 岩田淳, 吉田幸二, 水野忠則: "3D仮想校舎システムへのアバター導入の試み"情報処理学会/マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO 2003)シンポジウム論文集. Vol.2003,No.9. 445-448 (2003)
• [Publications] 藤井諭, 渡部徹, 吉田幸二, 酒井三四郎, 水野忠則: "環境学習システムの開発と3D仮想校舎への組込み"教育システム情報学会中国支部第3回研究発表会論文集. 34-39 (2003)
• [Publications] 宮地功, 折田健一, 川江智晴, 尾崎潤也, 酒井伸司, 吉田幸二: "インターネットによる学習支援システムの記述問題生成と評価方法"教育システム情報学会中国支部第3回研究発表会論文集. 5-10 (2003)
• [Publications] 宮地功, 成瀬喜則, 吉田幸二: "テレビ会議交流を利用した卒業研究に関するプレゼンテーション"教育システム情報学会第28回全国大会講演論文集. 221-222 (2003)
• [Publications] 吉田幸二, 中島道夫, 仲田和宏, 阿久津智則, 水野忠則: "情報系学生の育成と実践を通して"静岡大学情報学ワークショップ2003論文集. 15-21 (2003)
• [Publications] Kouji Yoshida, Kouiti Matsumoto, Kazuhiro Nakada, Tomonori Akutsu, Satoru Fujii, Hiroshi Ichimura: "A Trial of a Bidirectional Learning Management Tool for Promoting Learning by Mobile Phone"KES'2003, Proceedings, Part2, Knowledge-Based Intelligent Information Engineering Systems. 756-763 (2003)
• [Publications] Satoru Fujii, Jun Iwata, Kouji Yoshida, Tadanori Mizuno: "Development of a Remote Communication System for Computer novices and their instructors"KES'2003, Proceedings, Part2, Knowledge-Based Intelligent Information Engineering Systems. 764-770 (2003)
• [Publications] 小泉純男, 辻秀一, 吉田幸二, 中島毅: "ソフトウエア開発"オーム社. 212 (2003)