2003 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットでの利用に適した三次元アニメーション手話辞典の開発
Project/Area Number |
14580244
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Research Institution | Tsukuba College of Technology |
Principal Investigator |
長谷川 洋 筑波技術短期大学, 電子情報学科・情報工学専攻, 助教授 (80013176)
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Keywords | IT用語 / 手話 / 3Dアニメーション / Web / インターネット / 聴覚障害 |
Research Abstract |
IT用語の手話の公開は、書籍の形での出版によっていた。しかし、商業出版は採算という壁があり、容易ではない。さらに、現在のように技術革新のスピードが速く、新しい用語が次から次に出てくる状況では、書籍出版では時間が掛かり、間に合わないという状況も出てきた。そこで、本研究では開発された手話をWebで公開することを試みた。この場合は、書籍の場合と異なり、動画で手話を公開することができる。ただビデオ画像では、ファイルのサイズが大きいので、ダウンロードに時間がかかる。そこで、ファイルサイズの小さなアニメーションを用いた。採用したものは、三次元アニメーション作成ソフトMimehandであり、これによって作成されるアニメーションファイルは、サイズが小さく、素早いダウンロードが可能である。約500語のIT用語の手話をアニメーション化し、Webで公開した。 一方、この三次元アニメーション作成ソフトMimehandは、使用方法が複雑で、かなりの経験と技術がないと手話作成が難しい。そこで、もう少し容易に手話アニーメーションの作成が可能になるオーサリングツールの構築へ向けて検討を行った。VRMLのようなプログラミング言語の場合は、部品を作ることに関しては問題は少ないが、動きをプログラムに組み込む部分を自動化するというのがかなり大変である。人間の腕は、上腕、下腕、掌、指と連結しており、さらに指が3つの関節でつながっており、指の先のある動きが無理なく、上腕までの連結体の動きとなる必要がある。いくつかのソフトを試した結果、Swift 3Dが適していることが分かった。人間のモデルを作成し、簡単な手話から複雑な手話まで作成してみたが、両腕の動きが異なる複雑な手話でも作成が可能なことを確認した。今後このSwift 3Dを元に手話作成オーサリングツールの構築を目指したい。
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Research Products
(1 results)