2003 Fiscal Year Annual Research Report
緊張レベルを用いた大型船操縦訓練の効率向上化に関する研究
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14580248
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Research Institution | Oshima National College of Maritime technology |
Principal Investigator |
岩崎 寛希 大島商船高等専門学校, 商船学科, 助教授 (70149970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西本 孝行 (株)中電環境テクノス, 港湾調査研究員
辻 啓介 大島商船高等専門学校, 商船学科, 教授 (50132642)
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Keywords | 大型船操縦訓練 / 緊張レベル / 操縦訓練の効率向上 / 操船訓練シミュレーション |
Research Abstract |
心身が緊張すると、末梢血管が収縮し血流量が減少する。そして、末梢部の体温が部分的に低下すると言われている。このことから、末梢血流量や末梢部体温を測定することにより、被験者の緊張レベルが推定できる。 一方、大型船の操縦訓練は、大型スクリーンに映し出したCG風景を見ながら実施している。しかし、操縦の習熟度合いやうまさは、被験者によってかなり違いがある。そこで、被験者の習熟度合いによって、与える訓練シナリオの難易度を決める手だての必要性を感じている。というのは、訓練シナリオに対し、被験者の習熟度が上がっていれば,本人の緊張レベルは高まらず飽いていることを示すことになろう。又、被験者の習熟度に見合わない難易度の高いシナリオを課せば、緊張レベルが鰻登りとなることが予想できる。そこで、被験者の習熟度に合った、又は習熟度を高める方向の難易度シナリオを、この緊張レベルでもって、チューニングする手法を研究した。 通常人は緊張すると、呼吸数、心拍数といった値も変化する。しかし、これらの値は、連続的な時系列としては測定できない。さらに、交感神経と副交感神経が拮抗的に作用してこれらの値は変化するので、はたして緊張することによって値が連動したか否かは分離して測定しにくい。これらに比べ、末梢部の血流量(指尖脈波という)や、顔面体温は連続測定が可能で、緊張レベルの推定に適している。 しかし、指尖脈波は被験者が腕を動かすと心臓との相対位置が変わるため血流量が変化してしまう。そうなると、計測容易なパラメータではあるが、手を動かすことによるミスリードも多いということになる。そこで、補完的に顔面体温による計測も追加して総合的に訓練対象者の緊張レベルを計測した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 岩崎寛希, 辻 啓介, 西本孝行: "赤外線カメラによる大型船操縦訓練時の緊張レベルの推定"大島商船高等専門学校紀要. 第35号. 7-14 (2003)
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[Publications] 岩崎寛希, 井上 欣三: "Comprehensive Training for A Parallel Movement Operation with Ship Handling Simulator"日本航海学会論文集. 第109号. 79-87 (2003)
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[Publications] 岩崎寛希: "初心者のための操船シミュレータを用いた大型船操船訓練に関する研究"神戸商船大学学位論文. 1-81 (2003)