2002 Fiscal Year Annual Research Report
国際衛星ネットワークによる教育交流支援の高度化に関する研究
Project/Area Number |
14580250
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
近藤 喜美夫 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (40249925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 健二 通信総合研究所, 第一研究チーム, 主任研究員 (80280551)
浅井 紀久夫 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (90290874)
大澤 範高 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30251721)
佐々木 雅子 秋田大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (00292392)
塩沢 泰子 秀明大学, 国際協力学部, 助教授 (90265504)
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Keywords | 衛星ネットワーク / 国際接続 / 教育交流 / スペース・コラボレーション・システム / ポスト・パートナーズ計画 / コミュニケーション |
Research Abstract |
情報通信技術が語学、科学技術、文化等さまざまな分野での国際的な教育交流を支援するには、既存のシステムを円滑に運用するための高度化を図ると共に、実用化を視野に入れての構成が必要である。本研究では、総務省ポストパートナーズ計画と連携することにより、大学間衛星ネットワーク「スペース・コラボレーションシステム」(SCS)設置大学に対して国際教育交流を円滑に進める基盤を提供し、次世代国際ネットワークの構築を目指す。 しかし、国際交流のニーズは急速に拡大している一方、実用化段階においてシステムのハードウエア的制約、及びコーディネート等制度面での問題から、継続的な交流は難しいのが現状である。そこで、SCSを含む国内ネットワークと海外ネットワークが連携することにより、継続的教育交流を支援する国際コミュニケーション環境を検討・構築し、次世代のシステム及び国際交流支援体制のモデルを提案することを目的とする。 今年度は、国際交流実験とデータ伝送について検討を行った。国内接続には衛星通信を利用し、国外接続にはISDNを利用して、国際多地点接続実験を行った。異種ネットワーク接続を行った場合、接続地点での技術支援が不可欠であり、国内外の各学術機関が円滑に連携を行うには接続方法を簡易にする仕組みが必要である。 衛星通信を利用したコンピュータ・ネットワークを構築し、画像や音声などのデータベースを遠隔地間で共有するためのデータ伝送機能も検討した。非対称衛星ネットワークの性能について、SCSを対象に、スループット・パフォーマンスを計算機シミュレーションにより導出した。その結果、再送制御アルゴリズムとして選択再送を適用する場合、フィードバック回線のslotted-ALOHAによる衝突再送は非効率的であることがわかった。
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Research Products
(1 results)