2003 Fiscal Year Annual Research Report
体験に焦点をあてた日本の伝統音楽の教員養成プログラムの開発
Project/Area Number |
14580252
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
尾藤 弥生 北海道教育大学, 教育学部函館校, 助教授 (20322860)
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Keywords | 教員養成 / 音楽教育 / 和楽器"筝" / 体験的学習 / 教材開発 / 指導方法 |
Research Abstract |
「体験に焦点をあてた日本の伝統音楽の教員養成プログラムの開発」の中で"箏"に焦点をあてて研究を行っている。今年度は(1)教員養成及び教育現場で利用できる教材の開発について、(2)箏の指導方法について、研究を行った。 (1)教員養成の教材では、箏の様々な奏法を通して演奏体験できる日本の音の特徴(音の余韻・微妙な音程・音色などの変化、雑音効果の様々な奏法)を取り入れて教材を作成し実践を試みた。また、教育現場で利用できる教材に関しては、小学校高学年から初心者が利用できる教材を開発し実践を試みた。どちらの教材も、既成の楽曲を演奏するものだけでなく、学習者自らが、様々な奏法を組み合わせて、音色を確かめながら、演奏表現する活動を取り入れた。その結果、日本の音の特徴と良さを理解できると共に、実感しながら学習できることが明らかになった。 (2)箏の指導方法については、奏法の習得状況と様々な奏法の特徴の味わい状況の両面から、学習状況を調査して指導方法を考えた。その結果、特に奏法習得が難しい奏法が明確になった。また、奏法の習得状況と自らの演奏の味わい状況は、比例関係にあることも明らかになった。さらに、奏法や味わい状況の細かい項目を自己評価することで、学習が深まることも明らかになった。 そこで、平成16年度は、いままでの成果をISME(国際音楽教育会議)の世界大会で発表し、幅広く意見を求めるとともに、世界各国のこれらに関する指導方法等の現状を収集し把握し活かして、箏の学習プログラム案をまとめる予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 尾藤弥生: "教員養成における和楽器"筝"の奏法習得に関する研究"北海道教育大学紀要(教育科学編). 54巻第1号. 153-166 (2003)
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[Publications] 尾藤弥生: "教員養成における"筝"の様々な奏法の味わい状況に関する一考察"学校音楽教育研究. V01.8. (2004)
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[Publications] 尾藤弥生 他: "地域の伝統芸能と和楽器を組み合わせた「音楽」の教材開発に関する研究"へき地教育研究. 第58号. 29-42 (2003)
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[Publications] 尾藤弥生: ""筝"を活用した標題的創作活動の事例""和楽器"活用の音楽教育. 第2集. 86-92 (2004)