2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580276
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
得丸 定子 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00293267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 愼也 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (70143336)
ベッカー カール 京都大学, 人間総合学部, 教授 (60243078)
田宮 仁 飯田女子短期大学, 看護学科, 教授 (60155257)
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Keywords | Death Education / いのち教育 / 近隣諸国 / 生と死 / 医療と福祉 / 生命倫理 / ターミナルケア / 仏教的ホスピス |
Research Abstract |
平成15年度は「いのち教育実践のための研修講座」の開催、北米におけるZen Hospice Projectへの参加、北米西海岸の仏教系ホスピス訪問による資料収集、韓国における国際セミナーを開催し、研究分担者は各自の研究のまとめを行った。以下に、2年目の主な概要を記す。 1.「いのち教育実践のための研修講座」:平成15年8月18日〜19日、新潟県立看護大学にて「いま、いのちを考える〜グローバル性とローカル性、過去と現在〜」とのテーマで開催。参加者は約100名。内容は講演3題、演習1。参加者発表によるシンポと討論。参加者感想にはほぼ全員が来年度の開催を要望。 2.Zen Hospice Projec参加:Frank Ostaseski開催のワークショップでボランティアサービスや在宅ケア、文化的な叡智や共感を求めるトレーニングを含む革新的なプログラムを提供。平成15年9月20日サンフランシスコでの「不滅の愛の悟り」に参加。人生における自他共の許しを中心に行われた内容。 3.仏教系ホスピス訪問:サンフランシスコにある複数の仏教系ホスピスの内、歴史の古い「禅ホスピス」と、「マイトリーホスピス」の2箇所を訪問。運営方針やボランティア研修等の資料を収集した。 4.「世界の死の準備教育に関する国際セミナー」:平成16年2月28日、ソウル市YWCA会館において開催。参加者は約150名。本セミナーは本研究助成のまとめとしての開催であったが、むしろ今後の共同研究の出発でもあった。講演は、米国、日本、韓国、ロシアにおけるDeath Educationの現状について5氏の講演。討論会は上記5人に加え韓国側3氏による講評、討論会、参加者による質問会が行われた。 5.その他:各研究分担者が行った、日本と近隣諸国の「いのち観」に関する討議を研究定例会で行った。
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Research Products
(20 results)
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[Publications] 得丸定子他3名: "葬送儀礼・慣習にみられる「いのち教育」-昭和初期から高度成長期以前における葬送儀礼の意義-"日本家庭科教育学会誌 (日本家庭科教育学会). 46巻4号. 340-350 (2004)
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[Publications] 得丸定子: "大人もこどもも「いのち教育」を"新潟県教育月報 (新潟県). 648. 4-5 (2004)
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[Publications] 得丸定子: "スピリチュアル・ケアとスピリチュアル・エデュケーション"ターミナルケア (三輪書店). 14巻2号(印刷中). (2004)
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[Publications] 得丸定子: "The proceedings of the international seminar "Why should we do death preparation education?"(韓国語)"Why should we do death preparation education?(韓国語). 61-82 (2004)
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[Publications] 得丸定子他1名: "死別のトラウマに関する教材開発"教材学研究(日本教材学会). 第14巻. 173-176 (2003)
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[Publications] 得丸定子: "「日本的いのち教育」のためのマルチメディア教材開発〜自殺・トラウマに関する教材〜"平成15年度松下視聴覚教育助成 成果報告集. 平成15年度版. 73-84 (2003)
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[Publications] 得丸定子他3名: "「いのちと生活」の授業ア・ラ・カルト"生活主体を育む 家庭科カリキュラムの理論と実践(日本家庭科教育学会北陸地区研究会編). 35-45 (2003)
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[Publications] Carl Becker: "A Japanese Buddhist Critique of the Death of Saint Buddhadasa and Medical Elite"Pacific Rim Bioethics.(University of Washington Press). (in press). (2004)
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[Publications] カール・ベッカー: "江戸時代に学ぶときがやってきた"歴史街道(PHP). 78-84 (2004)
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[Publications] カール・ベッカー: "日本の危機への警鐘"マクロオティック(日本CI協会). 791. 8-9 (2003)
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[Publications] カール・ベッカー: "日本の危機への警鐘"マクロオティック(日本CI協会). 792. 5-7 (2003)
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[Publications] 田宮 仁: "仏教ソーシャルワーカーの可能性を考える上で〜期待と危惧〜"日本仏教社会福祉学会. 年報34号. 27-38 (2003)
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[Publications] 田宮 仁他4名: "現在助産の再考〜ナイチンゲールの『書簡集』及び助産の歴史を手がかりに〜"飯田女子短期大学看護学科年報. 6号. 233-251 (2003)
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[Publications] 田宮 仁: "「教育」の本来の目的"季刊・蔵王山安善寺・寺報. 24号. 2-2 (2003)
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[Publications] 田宮 仁: "「患者サマ」と呼ばれることへの疑問"季刊・蔵王山安善寺・寺報. 24号. 3-3 (2003)
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[Publications] 田宮 仁: "釈尊涅槃会に寄せて"禅の友 2月号. 654号. 8-11 (2004)
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[Publications] カール・ベッカー: "宗教と教育 生の教育・死の教育"相国寺出版(京都)(分担執筆). 115-195 (2003)
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[Publications] Carl Becker: "Technology and Cultural Values (ed.Peter Hershock and Roger Ames)"University of Hawaii Press(分担執筆). 139-157 (2003)
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[Publications] Carl Becker: "Varieties of Ethical Reflection (Ed.Michael Barnhart.Lanham, MD)"Lexington Press(分担執筆). 317-327 (2003)
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[Publications] 田宮 仁(監修・執筆)他41名: "国民福祉辞典"金芳堂. 462 (2003)