2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580310
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
朝尾 幸次郎 立命館大学, 文学部, 教授 (40102462)
|
Keywords | 英語 / 日本語 / パラレル / コーパス / パラレル・コーパス / 英語教育 / コーパス言語学 |
Research Abstract |
1 データの校正:昨年度、入力を行った『朝日新聞』の「天声人語」と「社説」『エヌ氏の遊園地』(星新一)、『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子)について試験運用を行ったところ、入力の際の誤変換、つづりの誤りがみつかった。このため、入力データについて再度、校正を行った。 2 入力、検索プログラムの改訂とCGIプログラムの作成:Perlにより作成した検索プログラムを再検討し、使いやすく改訂した。データにあらかじめ行番号を打たず、プログラム側で行番号を作成し、番号とともに出力させる改訂を行った。これによりデータ利用の汎用性が拡大した。また、プログラム改訂のための仕様ドキュメントを作成した。UNIX/Linuxの使えない環境でも利用できるよう、Web上で検索できるCGIプログラムを作成した。 3 パラレル・コーパスを用いた応用研究:パラレル・コーパスを使うことで、従来の単一言語コーパスでは得られない新しい知見を得ることができる実証例として、「では」とthenの対応について調査を行った。「(それ)では」とthenは日英語で奇妙に入り組んでおり、これまでの辞書記述では十分でないことが知見として得られた。日本語で「(それ)では」と明示的に現れている場合でも英文テキストではそれが表に現れない場合が多い。英語でthenが用いられる場面ではそこに明確な根拠がある場合が多いようだ。 4 研究成果の発表:2003年6月14日、外国語教育メディア学会関東支部(第112回大会)シンポジウム「コーパスは外国語教育をどうかえるか」)(明治大学)において「教室にKWICを」を発表。
|