2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580327
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
山崎 けい子 富山大学, 人文学部, 講師 (50313581)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 香代子 琉球大学, 留学生センター, 助教授 (60305216)
池田 裕 電気通信大学, 留学生センター, 教授 (60184438)
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Keywords | 留学生指導 / 学習に対するビリーフ / 学習観のずれ / 異文化間コミュニケーション / ミス・コミュニケーション |
Research Abstract |
大学院における留学生の学習/指導に焦点を当て、留学生と指導教官のそれに対するビリーフ(信念)や現実認識の「ずれ」が異文化間ミス・コミュニケーションを引き起こしているのではないかという仮説を立て、研究を行っている。まず今年度は、留学生と指導教官のビリーフや現実認識に関して調査を行うため、アンケート用紙の開発を行った。さらに、開発した用紙によりアンケート調査を実施し、留学生と指導教官のビリーフや現実認識に「ずれ」があるかどうかを検討した。アンケート調査は、三大学(電気通信大学・富山大学・琉球大学)で行い、地域性、受け入れ実績の違いなどという個別の要素を超えた、より一般的な結果が得られるようにした。 1.質問内容: アンケート調査票の中の質問項目は、1)お互いの指導または学習に対する期待の持ち方、2)実際に行われている指導内容・方法についてのお互いの解釈または理解、3)指導教官としての、或いは学生としての役割をどう認識しているか、という観点から作成した。これらの項目(全29項目)を各教育段階(院生として研究を始める前について、入学後の学習環境について、初期段階の教育について、中後期段階の教育について)に分け、それぞれどの程度重要だと考えられているか(重要度を5・1で選択)を質問した。 2.アンケート調査: アンケート用紙(日本語版、英語版、中国語版)を作成し,電気通信大学・富山大学・琉球大学の留学生(大学院生・研究生)、およびその指導教官に送付した。 3.調査期間:2002年12月・2003年2月 4.分析結果: アンケート調査を行った結果、三大学合わせて、留学生183名、指導教官162名の回答を得た。指導教官と留学生の、それぞれの質問項目に対する重要度の評価について平均値を出し、有意差を検定した。その結果概ね、指導教官と留学生の学習/指導に対するビリーフには差異があることが分かった。
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Research Products
(1 results)