2002 Fiscal Year Annual Research Report
VOD教材利用のネットワーキングによる「日本語教育学」学習支援システムの開発研究
Project/Area Number |
14580334
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
縫部 義憲 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20131691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松見 法男 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (40263652)
町 博光 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10116668)
水町 伊佐男 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50056199)
酒井 弘 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50274030)
中條 和光 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (90197632)
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Keywords | 日本語教員養成 / 日本語教員養成 ガイドライン / 日本語教育能力検定試験 / VOD教材 / VOD教材のイメージ / デジタルコンテンツ / バーチャルユニバーシティ(VU) |
Research Abstract |
1 平成12年3月に発表された「日本語教育のための教員養成について」(文化庁)の教育内容の特徴と内容を分析し、それを基にして独自に作成した調査用紙を用いて、全国の日本語教員養成課程を持っている大学を対象に、十分対応できること、不十分にしか対応できないこと、全く対応できないことの具体的な内容を詳しく調べた。マクロレベルでは、言語面の対応は問題がないが、新たに提示されている心理学的側面、異文化教育学的側面、教育学的側面が十分又は全く対応できないことが判明した。 2 広島大学大学院教育学研究科、日本語教育学講座が平成13年度に完成させたVOD (Video on Demand)教材「日本語教育学への招待」(全18科目)についてVOD教材のイメージを規定する要因を明らかにするため、「第二言語学習の心理」の受講生を対象に、同名のVOD教材を集団視聴させ、内容と形式の評価に関する調査を行った。重回帰分析の結果、(1)「VOD教材は対面授業に代わるものとして利用されるのが望ましい」に関する消極的評価は、「授業者の言語教育観が理解しにくいこと」(内容面)と、「緊張感が保てないこと」(形式面)の2つで説明できること、また(2)「VOD教材では授業者と受講生の両方が登場するのが望ましい」に対する積極的評価は、「受講生の話し方が適切であること」(形式面)の1つで説明できることがわかった。 3 さらに、VOD教材を用いて、その画面構成が学習者に及ぼす影響を調査し、教師画像が受講態度と教材評価に影響することを見いだした。平成15年度では、教師画像の効果について実験的な検証を行い、教材画面構成の最適化のための基礎資料を得る。
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