2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580337
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
小宮 千鶴子 早稲田大学, 日本語教育研究科, 教授 (40225579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 正彦 大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (10159676)
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Keywords | 日本語教育 / 理工系 / 留学生 / 専門語 / 連語 / コロケーション / 専門連語 / 教科書 |
Research Abstract |
本研究の目的は、理工系の専門教育を日本語で受ける留学生に必要な物理学・化学・数学の基本的専門語の使い方を示すために、高校教科書を資料とした専門連語集を作成することである。専門連語とは、「音波が伝わる」「窒素の沸点」のように、専門語を含んだ連語(専門語の連語)のうち連語としても専門的概念を表すもので、専門語の使い方として提示すべき連語である。 本年度は、昨年度に引き続き、教科書本文の入力と校正、および、専門語リストの入力と校正を行い、さらに、来年度に予定している専門連語の選定の方法について検討した。具体的には、次のとおりである (1)教科書本文の入力と校正 ・「物理IB」 全教科書14冊(入力、校正終了) ・「数学II」 全教科書26冊(入力終了) ・「化学IB」 全教科書15冊(入力、校正終了) ・「数学I」 全教科書26冊(入力中) ・「化学II」 全教科書10冊(入力、校正終了) (2)専門語リストの入力と校正 昨年度入力した高校向け教科事典の巻末索引が大学院生も使えるほどレベルが高いことが後に判明したため、新たに中学高校レベルにより即した基本的な内容の教科事典の巻末索引を選びなおし、入力・校正した。 ・『ハイベスト教科事典』(学習研究社,2001年)の、物理、化学、数学1、数学2の巻末索引(入力、校正終了) (3)専門連語の選定方法の検討 応募時の研究計画では、中学高校教科書については計量的方法、大学教科書については専門家の内省による方法で専門連語の選定を行う予定であったが、予算の関係で資料が高校教科書のみになる可能性もでてきたため、その場合には、計量的方法と内省による方法を組み合わせ新たな選定方法を試みることにした。
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Research Products
(1 results)