2002 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットによる遠隔日本語予備教育システムの開発と効果の検証
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14580341
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
宇根谷 孝子 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋マネジメント学部, 教授 (00259376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 千砂子 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋マネジメント学部, 常勤講師 (20331134)
佐々木 嘉則 お茶の水女子大学, 人間文化研究科, 助教授 (00334558)
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Keywords | 日本語予備教育 / CAI / 遠隔教育 / 第二言語習得 / 日本語コンピュータテスト |
Research Abstract |
目的:本研究の目的は、留学生の日本語及び日本での生活全般におけるレディネスを高めるために、インターネットを使用した入学前日本語予備教育システムを構築し、その効果、問題点を検証することである。 平成14年度の目標(3年間のプロジェクトの1年目): (1)研究開発の基盤となるバーチャル環境の整備(試作コースウェアの受送信のための)を行う。 (2)マルチメディア(文字、音声、映像の一体化)による予備教育コンテンツの充実と高度化を行う。 研究の進捗状況: (1)ネットワーク環境の整備 開発した試作教材を研究者間で共有し、相互に検討できるように、研究代表者の所属する大学からWebCTの使用許可を取り、全員が試作コースウェアの受送信を行える環境を作った。 (2)予備教育システム開発 システムの構成要素の決定・・日本語学習コンテンツ、文化情報、評価等の主要な構成要素を決定し、作業分担を行った。日本語学習コンテンツでは、かな・漢字・文法・読解などのいわゆる文字リテラシーの他、デジタル音声/映像技術を活用した聴解練習や会話モデルを提示することを確認した。 日本語学習コンテンツ開発・・大学および周辺コミュニティーにおける生活場面を想定し、扱うトピックの数、分担を決めた。さらに、トピックの一つを選択し、実際に撮影してみてプロトタイプを作り、スクリプト、技術的問題点を検討した。再度の試行を行った上、本年10月から本格的なコンテンツ開発に入る。 オンラインクイズの試作と試行・・評価ツールとして、ひらがなクイズ、入学前教育アンケート、Web版日本語能力試験(4、3級)をWebCTのクイズ機能を使って試作した。試作版を、キャンパス内及び遠隔で試行した結果、いずれにおいても迅速且つ正確なフィードバックが得られることを確認した。 成果:成果は2003年3月名古屋で開かれた「第1回日本WebCTカンファランス」で報告した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Unetani, Takako, Umeda, Chisako: "Distance Education in Japanese"Ritsumeikan Journal of Asia Pacific Studies. 9. 145-150 (2002)
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[Publications] 宇根谷孝子, 梅田千砂子: "入学前日本語教育プログラムの開発とネットワーク環境での実験的利用"2002年度日本語教育学会秋季大会予稿集. 220-221 (2002)
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[Publications] 宇根谷孝子, 梅田千砂子, 土谷桃子: "留学生のための初級日本語教育におけるWebCTの活用"第1回日本WebCTユーザカンファレンス予稿集. 91-96 (2003)