2002 Fiscal Year Annual Research Report
協調業務支援ソフトウェア開発のための多視点業務モデリングに関する研究
Project/Area Number |
14580382
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
廣田 豊彦 九州産業大学, 情報科学部, 教授 (00144402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲永 健太郎 九州産業大学, 情報科学部, 講師 (40336061)
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Keywords | ビジネスプロセス / IDEF0 / データフロー / 概念データモデル / ERモデル / 状態遷移 |
Research Abstract |
本年度は、1)IDEF0ダイアグラムの自動生成、2)ERモデルの統合の2つのサブテーマを実施した。 既存のシステムが存在する業務において、それぞれ別の役割を持つ利用者が、システムを利用するときの画面に着目した。画面上のそれぞれのデータについて、表示・入力・保存の3つの属性で分類すると24通りの組み合わせがある。そのうちで意味のあるものは10通りであり、それらについてIDEF0プロセスの入出力データのパターンを定義した。同一の業務においては、同一名称のデータは同じものであると判断できるので、それに基づいてプロセス間のデータフローを結合することで、業務全体のIDEF0ダイアグラムが完成する。この手順について、ツールを思索し、自動生成が可能であることを確認した。 一方、利用者の処理の流れに着目することで、利用者の視点から見たシステムの状態遷移を抽出することができる。このとき、状態遷移は、処理の1ステップであり、その1ステップを実施するのに必要なデータと、ステップを実施した結果、生成あるいは更新されるデータを抽出する。ステップ前後のデータの関係は7通りに分類でき、その種類に応じたERモデルへ写像することができる。こうして得られたERモデルの断片を、データ名称を手がかりに統合する。ERモデルには、実体型、関連型、属性型の3種の要素があり、同一名称でも同じ種類の要素であるとは限らない。そこで可能な6通りの組み合わせに対して、ERモデルの統合規則を確立した。これによって、各利用者の視点から見た処理の流れに着目して、上で述べたような手順で、システム全体の概念データモデル(ERモデル)を得ることができる。現段階では、この手順の自動化は困難であり、ツールでどこまで支援できるかは次年度以降の課題である。 当初計画の3項目のうち、「ERモデルへの変換」は、一部は上記のサブテーマ2に含まれている。含まれなかった部分は次年度以降検討する。一方、サブテーマ1のうちでツールの試作は、新たに追加してものである。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 廣田豊彦, 熊谷敏, 稲永健太郎: "ユースケースに基づくデータベーススキーマ設計法"電子情報通信学会研究報告(知能ソフトウェア工学). Vol.102 No.503. 19-23 (2002)
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[Publications] T.Hirota, S.Kumagai, K.Inenaga: "Conceptual Data Modeling Based on Use Cases"Proceedings of IDPT 2003. (発表予定). (2003)
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[Publications] K.Itoh, S.Kumagai, T.Hirota: "Domain Oriented Systems Development : Perspectives and Practices"Taylor & Francis, London. 214 (2002)