2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580404
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
太田 直哉 群馬大学, 工学部, 助教授 (10270860)
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Keywords | 監視 / 画像差分 / 幾何学的変換 / 射影変換 / ウイナーフィルタ / 物体追跡 |
Research Abstract |
道路などを撮影した画像を用いて,そこに進入する物体や人物を検出し追跡する研究である.現在は特に歩行者に的を絞って研究を進めている.本年度実績の概要は以下のとおりである. 画像から歩行者を検出する処理は,2台のカメラによる方法を採用しているが,検出の安定度を更に向上させるために,色情報の利用を考え,多数の実験画像を用いてその効果を評価した.結果は,ある程度の向上は見られたものの,顕著な効果は無かった.また,この手法を様々な形状の背景物体に対して適応できるようにするため,区分的平面近似による画像の変換と,カメラの感度補正手法を考案し,実験により効果を評価した.この試みは効果的に作用し,階段などの背景でも正しく歩行者が検出できることが確認された. 画像から歩行者一人ひとりを同定する処理に関しては,接近した人物の分離を良くするため,ウイナーフィルタに似た計算を行うテンプレートマッチング手法を考案した.これは効果があり,単なるテンプレートマッチングでは分離不可能な画像を分離できた. 現在は,上記の効果が確認された手法を組み合せ,複数の歩行者を実際に追跡するシステムを構築してその性能を評価している.中間的な結果は本年度学会で報告した.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 太田直哉, 吉川健一: "2台のカメラを用いた歩行者追跡"画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2002)予稿集I. 273-278 (2002)
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[Publications] 太田直哉, 山本広高: "輝度特徴を利用したEPI解析"画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2002)予稿集II. 329-334 (2002)
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[Publications] 岡部光生, 金谷健一, 太田直哉: "楕円成長法による円形物体の自動検出"電子情報通信学会論文誌D-II. J85-D-II,12. 1823-1831 (2002)
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[Publications] 太田直哉, 栗原祐介: "かく乱母数を含まないオプティカルフローからの運動パラメータ推定"電子情報通信学会論文誌A. (掲載予定).