2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580454
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Research Institution | Surugadai University |
Principal Investigator |
加藤 修子 駿河台大学, 文化情報学部, 教授 (30265433)
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Keywords | 博物館 / 音の展示 / 音に上る環境づくり / 映像展示 / サウンドスケープ・デザイン / 美術館 / 理工博物館 / 音声解説 |
Research Abstract |
本研究は、サウンドスケープ・デザインの考え方に基づいて、博物館における「音の展示」と展示のための望ましい「音による環境づくり」の規範を導くことを目的としている。博物館における「音の展示」と「音による環境づくり」の二つの領域に、音の積極的活用の度合いから、連続する6つのレベルを設定した。プレテストから、20館の博物館の音の活用を、設定した6レベルに分類し、この6レベルが博物館における音の活用の基準になることを確かめた。これにより博物館のサウンドスケープ・デザイン研究の方法論と、調査の展開の可能性を確認することができた。 博物館の音活用の調査として、延べ202館の博物館を訪問し、全体の特徴を把握した。202館の博物館の館種を、郷土、自然史、水族、総合、美術、理工、歴史の7分野に分類し、それぞれの館種における「音の展示」と「音による環境づくり」の特徴を検討し、他の館種との比較分析を行った。その結果次のようなことが明らかになった。 (1)全体としてレベル1からレベル6の音活用のうち、レベル3の「展示物と音を組み合わせた展示」という活用が多く、レベル3.3:映像展示、3.2:音声解説、3.1:音の出る装置の順で活用度が高い。 (2)レベル5の「展示と離れた音の提供」のうち、5.1:BGMも比較的多い。 (3)理工博物館では、レベル3.2:音声解説が最も多く、レベル5.2:アナウンス等信号音も他の館種と比べて多い。 (4)美術館では、レベル3.2:音声解説が、他の館種と比べて少ない。
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Research Products
(1 results)