2002 Fiscal Year Annual Research Report
中国語固有名詞の中日表記対応辞典とその知的検索支援システムの構築
Project/Area Number |
14580460
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
横井 俊夫 東京工科大学, メディア学部, 教授 (60298221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
余 錦華 東京工科大学, 工学部, 助教授 (10257264)
陳 淑梅 東京工科大学, メディア学部, 助教授 (50296737)
亀田 弘之 東京工科大学, 工学部, 助教授 (00194994)
楊 立明 早稲田大学, 言語・教育研究所, 教授 (10267354)
大野 澄雄 東京工科大学, 工学部, 助教授 (80256677)
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Keywords | jピンイン / 中国語固有名詞 / 日中表記対応辞書 / 知的検索支援システム / 日中類似変換 / 聴取実験 / 標準化 |
Research Abstract |
初年度は当初の計画に従い以下の研究成果を得た。 1.jピンインの改良 中国語音節の日本語仮名表記法(jピンイン)の品質をさらに向上させるために、中国人を被験者として聴取実験を行い、部分的な改良を行った。なお、以下の研究成果はこの成果に基づき実現されたものである。 2.中国語固有名詞の収集とデータベース化 市販の観光書籍を素材として、そこに記載されている地名(観光地名477個、都市名80個)および主要な人名(姓51個、名45個)を抽出し、データベースシステムACCESS2000 (Microsoft社製)に格納した。これらのデータはADO (ActiveX Data Object)を介してアクセスするように設定した。 3.従来の中国語入力システムのサーベイ 既存の中国語入力システムの機能と入力方法とを詳しく分析し、本研究で作成するシステムの基本的仕様を決定し、また、下記に述べるような新たな入力方法を提案した。 4.中国語漢字入力方式の提案 中国語の固有名詞(人名・地名)を、中国語を学んでいない普通の日本人にも入力することのできるように、従来のようなピンイン入力(Microsoft社製IME)、偏や旁さらには画数による文字候補限定による入力の他に、形態的類似点に着目する「日中類似語入力」を新たに設計した。 5.日中表記対応辞典と知的検索支援システムとの統合 上記の研究成果を統合して、次年度作成する中日表記対応辞典に対する基本的データ部とデータアクセス部とを作成した。特に、中国語入力に関しては、GB2313コードを対象とし、日本語漢字と同じもの(4,402文字)は既存のIME(Microsoft社製)を利用して入力するようにし、それ以外の漢字(2,361文字)の入力に上記(4)の方法を採用するようにした。 6.普本的有効性の評価 上述の諸システムの有効性を確認するために、基礎的かつ予備的評価を行った。評価はアンケート形式で実施し、システムの画面の構成の良否、操作性、機能性に関して分析した。その結果、概ね良好であることが示唆された。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 亀田弘之: "中国語固有名詞入力支援システムの試作"電子情報通信学会2003年総合大会講演論文集. 基礎・境界. 251 (2003)
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[Publications] Jin-Hua She: "j-pinyin : A New Systematic Approach to the Japanese Transcription of Chinese Syllables"The 5th East Asia Forum of Terminology. 131-144 (2002)
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[Publications] Hiroyuki Kameda: "A New Syllablewise Transcription System j-pinyin from Chinese Proper Nouns to Japanese ones"Proc. of PNC Annual Conference and Joint Meetings 2002. (In print). (2002)
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[Publications] 亀田弘之: "中国語固有名詞音節仮名表記法-jピンイン"人文科学とコンピュータシンポジウム2002論文集. 123-128 (2002)
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[Publications] Hiroyuki Kameda: "Proposal of New Transcription System j-pinyin for Chinese Proper Nouns in Japanese"ITCA2002. 131-135 (2002)