2002 Fiscal Year Annual Research Report
自動車事故と救済制度の選択-自動車保険制度を中心に
Project/Area Number |
14580475
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
浅井 尚子 富山大学, 経済学部, 教授 (80202571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 理恵 千葉大学, 法経済学部, 助教授 (40283056)
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Keywords | 法の経済学 / 自動車損害賠償保障法 / 自賠責保険 / 事故補償制度 / ゲーム理論 |
Research Abstract |
1 本年度の研究活動は、形式的には研究会18回、外国での調査・資料収集1回および各研究分担者の個別的研究である。 2 研究を始めるにあたり、異分野の研究者である浅井および小野が、本課題研究について「法」および「経済」の基本的認識を共有するための研究会(12回)を持つことから始めた。テキストは、T.J.ミセリ「法の経済学 不法行為、契約、財産、訴訟」(九大出版会)および内田「民法_債権各論」(東大出版会)である。 3 本研究の中心的検討課題は、我が国の自賠責を含めた自動車保険制度と外国の制度との比較である。法制度的側面を浅井が、財政的側面は小野が主に担当している。その一端を述べると、我が国の自賠責制度については、現在、最新の文献および基本的文献の点検を行う一方、自動車保険業界の歴史を纏め、年表を作成している。 4 ニュージーランド事故補償制度については、2002年11月16日から30日にかけて、現地調査・資料収集を行った。調査に先立ち、損保総合研究所理事佐野誠氏を訪問し、ニュージーランドの最新事情などに付き聞き取りを行った。最新の資料、情報を多々入手できた。英国など他の諸国については、文献による検討の他次年度の現地調査を計画中である。 5 経済的側面についての外国との比較は、各国の財務データの分析を行っている。不法行為の法理論の検討については、過失相殺、損害論、無過失責任等を中心に、引き続き行っている。
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Research Products
(1 results)