2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580488
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
横山 眞一郎 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (50158375)
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Keywords | 少数データ / 競合モデル / 治療方法と余命 / QOL(Quality of Life) / CRM / POSデータと顧客データ |
Research Abstract |
本研究では「フィールドデータのための統計的解析」を研究目的とした.そしてフィールドデータの特徴を考慮した統計的解析方法を検討している.平成14年度は少数データにもとづく推定問題を引き続き行うとともに競合モデルにおける推定と検定問題について検討した.さらにPOSデータに代表されるマーケティング分野における大量データの統計的扱い方についても言及した。 少数データの代表となる医療現場では,日々治療方法を検討している.治療効果をできるだけ早期に判断するためには,少数データから何らかの結論を出さなくてはならない.そこで今年度は,少数フィールドデータとして主に医療データについての解析を検討した.同じ疾病でも治療方法が異なれば,治癒の日数は異なる.また、個人個人の体力によっても結果は異なってくる.インフォームドコンセントやデータ開示のことを考慮して,統計的な立場から肺癌患者の症例を基に,患者および患者の疾患の状態を明確にした上で,治療方法と余命の関係を検討し,患者のQOL(Qnality of Life)を考慮した治療方針を立てる際に役立つ,治療方法と余命の関係を検討すると共に,それをまとめた表記法の提案を行った. 競合モデルにおける母数の推定に関する基礎的研究では,個々のコンポーネントの寿命は互いに独立で指数分布に従う場合の母数の推定精度について検討した. 大量データの統計的扱い方については,顧客との長期的な関係を重視したCRM(Customer Relationship Management)の実現に向けたマーケティングデータの分析と活用方法について検討した.実際に企業のマーケティングデータを基に,出店戦略・顧客戦略・商品戦略の関連性をPOSデータ,顧客データ,地域データなどの情報の共有化という観点から,統計的に検討した.そして,この一連の検討手順を小売店舗のマーケティング戦略における意思決定支援のための統計的方法論として提案した.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 渡部俊介, 金田洋子, 横山真一郎: "飲食店における顧客満足向上のためのFTA活用に関する研究"(社)日本経営工学会平成14年度春季研究大会予稿集. 156-157 (2002)
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[Publications] 佐藤仁彦, 横山真一郎: "小売店舗のマーケティング戦略の意思決定支援に関する一提案"(社)日本経営工学会平成14年度秋季研究大会予稿集. 2-3 (2002)