中国市場向け国際電子商取引システムの開発―日韓中における貿易手続電子化の実証実験―

2002 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 14580497
• Research Institution: Osaka International University
• Principal Investigator: 太田 忠一 大阪国際大学, 経営情報学部, 教授 (70281516)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 森山 真光 大阪国際大学, 経営情報学部, 助教授 (00283953) ; 韓 尚秀 大阪国際大学, 経営情報学部, 助教授 (60268498)
• Keywords: 国際電子商取引 / 貿易EDI / ビジネスプロトコル

Research Abstract

国際的に電子的ビジネスを行うe-businessを実施することが本研究の目的である。そのために、今年度は、貿易金融EDI (Electronic Data Interchange)の標準化について調査研究を行った。貿易金融EDIは国家ごとに進められており、欧米をはじめ、日本のTEDI、韓国のKTNET、台湾のTRADE-VANなどアジア各国もオープンなネットワークのもとですべての貿易書類を電子化しペーパレスな貿易業務手続が行われている。また、本研究の対象国である中国でも、中国電子口岸が登場し、政府主導で貿易金融EDIが推進されている。また、貿易事務手続きの実務的側面から電子化のための要件分析を行うべく、日本と中国の間で電子商取引のサービスを提供しているチャイナ保証ネットワーク(株)の協力を得、貿易手続きのプロトコルの調査研究を行った。最後に、技術的側面から電子データのやりとりを行うためにWebサービスの調査研究を行った。第1にWebアプリケーションを開発するためのモデルであるMVCフレームワークについて調査し、その実装を行った。第2にWebサービスを実装するために、SOAP、WSDL、UDDIなどの通信技術に加えて、通信プロトコルの上にビジネスプロトコルを実装することを目的としたebXMLについても調査研究し、ebXMLのメッセージングの実験をするべく、システムを開発した。今年度の実務的側面と技術的側面の調査研究に基づいて、来年度は貿易手続きEDIの実証実験と評価を行う予定である。

Research Products

• [Publications] 森山真光, 下左近多喜男, 黄井, 西野義則, 田村進一: "Risk management of e-commerce between Japan and China"Proc. Of 4th International Conference of Electronic Commerce (ICEC2002). (CD-ROM). (2003)
• [Publications] 平野隆則, 森山真光, 窪田哲也: "Webアプリケーション開発のモジュール化-MVCフレームワークの導入-"第17回日本生産管理学会講演論文集. 45-48 (2003)