2003 Fiscal Year Annual Research Report
泥火山・マッドダイアピルが引き起こす地盤災害のメカニズムとその対策
Project/Area Number |
14580505
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
田中 和広 山口大学, 理学部, 教授 (80335760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 雄一郎 山口大学, 理学部, 助教授 (60253134)
金折 裕司 山口大学, 理学部, 教授 (60194883)
千木良 雅弘 京都大学, 防災研究所, 教授 (00293960)
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Keywords | 泥火山 / マッドダイアピル / 地下水 / 膨潤性地山 / ガス / 地質調査 / 物理探査 / CSAMT法 |
Research Abstract |
1.新潟県松代町の泥火山から噴出する地下水、泥のX線鉱物分析、同位体分析、ビトリナイト反射率測定などをおこない、それらが地下300m以上深部からもたらされた可能性があることを明らかとした。 2.蒲生泥火山周辺の詳細地質調査を行い、すり鉢状陥没地形の周辺の地質構造が著しく乱れており、地質構造的な陥没構造を見出した. 3.蒲生泥火山、室野泥火山の地下構造を明らかとするため、高密度電気探査、CSAMT法探査を行い、地表付近には直径800m程度の陥没構造を、又陥没壁周辺には地下から塩分濃度の高い地下水の上昇が、さらに地下800mにはさらに塩分濃度の高い地下水が存在する事を明らかとした。 4.鍋立山トンネル掘削時にトラブルの原因となった膨潤性地山はガス、泥の上昇する塩分濃度の濃い地下水の分布域に相当する可能性があることを明らかとした。
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