2002 Fiscal Year Annual Research Report
地表断層変形を考慮した解析的な強震動予測シミュレーション手法の開発
Project/Area Number |
14580508
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
久田 嘉章 工学院大学, 工学部, 助教授 (70218709)
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Keywords | 地表断層 / 強震動予測 / グリーン関数 / 永久変位 / 長周期地震動 / 静的解 / 震源近傍 |
Research Abstract |
近年、1999年台湾集集地震やトルコ・コジャエリ地震のように大規模な地表断層が発生した場合、地表断層の近傍で大振幅の速度波形(400kine程度)や永久変位(10m程度)が観測されている。特に長周期における振幅レベルは現行の耐震設計レベルを凌駕しており、神縄・国府津-松田断層を初め危険度の高い大規模な活断層を多く抱える我が国の長周期の建物やライフライン施設の耐震安全性を考慮する上で大きな問題となっている。以上のことから、本研究では平成14年度に地表断層の発生による大変形を考慮した実用的な強震動シミュレーション手法を開発し、試験的ながらプログラムコードを一般公開した。手法として運動力学的震源モデルを用い、静的解を含む半無限成層地盤のグリーン関数とを組み合わせて定式を行い、既往の手法に比較して地表断層近傍における強震動を精度良く、かつ効率的に計算できることを確認した。ここで得られた成果は平成14年度の国内外の学会(日本建築学会、日本地震学会、日本地震工学シンポジウムなど)で発表し、かつ当分野で世界的に最も権威のある米国地震学会のBulletin of Seismological Society of Americaへの投稿し、平成15年度に掲載される旨の通知を得ている。開発したプログラムは著者のWebサイトで試験的ながら公開している(http://kouzou.cc.kogakuin.ac.jp/)。なお手法の開発には本研究費で購入したパーソナル・コンピュータを主に用いて行われた。
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Research Products
(1 results)