2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580571
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
森 展子 大阪府立大学, 先端科学研究所, 講師 (90100221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥本 正昭 大阪府立大学, 先端科学研究所, 教授 (50100186)
山手 丈至 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助教授 (50150115)
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Keywords | 発癌感受性 / 放射線発がん / リンパ腫 / 乳腺腫瘍 / 遺伝解析 |
Research Abstract |
STSマウスの放射線誘発リンパ腫抵抗性は単一遺伝子の支配でないことは、複数の証拠からあきらかとなつている。(BALB/c x STS)F_1をリンパ腫感受性BALB/cマウスに戻し交配してリンパ腫抵抗性に対する連鎖を解析し連鎖不平衡を検出した4番染色体中央付近のSTS由来領域の二箇所についてコンジェニックラインを選別した。その結果、p16を含む約10Mbの領域にSTS由来遺伝子をもつラインはリンパ腫抵抗性を示した。p16よりセントロメア側に存在する新規リンパ腫抵抗性遺伝子座の存在はコンジェニックラインを使って確認作業中である。また、連鎖解析のところまでの結果は現在論文発表準備中である。また、(BALB/c x STS)F_1 x STSの交配系において性のリンパ腫感受性遺伝子座の存在が示唆された1番、19番染色体について、コンジェニック・ラインを用い連鎖確認作業をすすめている。 BALB/cの遺伝的バックグラウンドをもつp53ヘテロ欠損マウスを乳腺腫瘍抵抗性のC57BL/6系統と交配、p53ヘテロ欠損をもつF_1雌を選別しBALB/c雄に戻し交配した。p53ヘテロ欠損N2雌マウス250頭が4-5週齢に達したとき0.5Gyの放射線を4回照射した。乳腺腫瘍を発症したマウスについて連鎖解析を行った結果、11番染色体テロメア近傍に連鎖が示唆された。この領域にはヒト家族性乳癌感受性遺伝子BRCA1と相同組換えに関係する遺伝子の類似遺伝子で機能不明のRad52b、Nbr1がある。現在、マウスを追加生産し連鎖の確認を行うとともにこれら遺伝子の発現等の解析に着手した。
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Research Products
(6 results)