2003 Fiscal Year Annual Research Report
人工糖鎖クラスターを利用した共通粘膜免疫機構に作用する活性糖鎖の解明
Project/Area Number |
14580617
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
清原 寛章 北里大学, 生命科学研究所, 助教授 (70161601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 司 北里大学, 生命科学研究所, 講師 (00173906)
永井 隆之 北里大学, 生命科学研究所, 講師 (00172487)
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Keywords | 蒼朮 / アラビノガラクタン / ガラクトオリゴ糖 / 糖鎖クラスター / 腸管免疫系 / パイエル板 / 共通粘膜免疫機構 |
Research Abstract |
漢方薬の繁用構成生薬である蒼朮(Atractylodes lancea DC.の根茎)より見いだした腸管パイエル板中の免疫担当細胞に対する機能賦活化作用を有するarabinogalactanについて活性発現に関与するオリゴ糖鎖構造を解析した。その結果、本多糖中の活性発現に関与する糖鎖ブロック中の側鎖の構造解析から、重合度が1から8までのβ-D-(1→6)-galactooligosaccharideを同定した。さらに本構造がβ-D-(1→3)-galactan主鎖の6位に側鎖として結合した構造が、パイエル板免疫担当細胞の機能賦活化に関与することを推定し、β-D-(1→6)-galactooligosaccharideを構造特異的糖鎖分解酵素を用いて解列させる操作により活性が消失することを明らかとし、これらのgalactooligosaccharide側鎖のいずれかが活性発現に関与することを証明し、論文化した。さらに、これらの異なる重合殿galactooligosaccharide鎖のいずれが活性発現に関与するかについて解析するため、大量に本オリゴ糖鎖を活性多糖より調製する実験系を構築した。また、天然由来のオリゴ糖鎖をコアに集積させて結合させ、人工糖鎖クラスターを構築する技術は未開発のため、合成ポリアミドアミンデンドリマーなどを用いて人工糖鎖クラスターを調製するプロトコールについて検討を行っている。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] I.Taguchi, H.Kiyohara, T.Matsumoto, H.Yamada: "Structure of oligosaccharide side chains of an Intestinal immune system modulating arabinogalactan isolated from rhizomes of Atractylodes lancea DC."Carbohydrate Research. 339・4. 763-770 (2004)