2002 Fiscal Year Annual Research Report
中間径フィラメントと細胞間接着デスモソームの制御機構の解明
Project/Area Number |
14580662
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
井澤 一郎 愛知県がんセンター, 発がん制御研究部, 主任研究員 (20311441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 昌樹 愛知県がんセンター, 発がん制御研究部, 部長 (30183007)
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Keywords | 中間径フィラメント / デスモソーム / アドヘレンス・ジャンクション / ERBIN / Densin-180 |
Research Abstract |
1.ケラチン8結合候補蛋白質として同定したトリコヒアリン及びプレクチンに相同性を有する新規蛋白質について検討した。two-hybridスクリーニングで得たクローンのcDNAをGenBankで検索し、この新規遺伝子の全長cDNAをPCR法にてクローニングした。ノザン法では、この遺伝子は種々の組織で発現していた。この蛋白質に対する抗体を作製したところ、ウエスタン上、分子量61kDa前後を示し、cDNAより推察されるものと合致した。免疫組織染色では、細胞内でゴルジ体近傍に存在しており、現在ケラチンとの共局在を検討しているところである。 2.p0071蛋白質は、デスモソームあるいはアドヘレンス・ジャンクションに局在していると報告されているarmadillo蛋白質であるが、私共は、上皮細胞の極性形成に関与しているLAPファミリー蛋白質に属するERBINがp0071と結合することを見出した。ERBINは、そのPDZドメインを介して、p0071のC末端に存在するPDZ結合配列と結合した。ERBINに対する抗体を作製し、細胞染色を行ったところ、ERBINは、主としてアドヘレンス・ジャンクション、一部デスモソームに局在し、p0071と共局在していた。また、細胞にRhoファミリー蛋白質のCdc42、Rac1、及びRhoAのドミナント・アクティブ体を強制発現するとERBINが細胞間接着部位に濃縮することを認めた。また、ERBINのホモローグであるDensin-180が、デルタ・カテニン及びN-カドヘリンと複合体を形成し、神経シナプスに局在していることを見出した。さらに、Densin-180結合蛋白質として、MAGUIN-1を同定し、MAGUIN-1を介して、Densin-180とPSD-95が複合体を形成しうることを認めた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Izawa, I.: "Densin-180 interacts with δ-catenin/neural plakophilin-related armadillo repeat protein at synapses"J. Biol. Chem.. 277(7). 5345-5350 (2002)
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[Publications] Izawa, I.: "ERBIN associates with p0071, an armadillo protein, at cell-cell junctions of epithelial cells"Genes Cells. 7. 475-485 (2002)
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[Publications] Ohtakara, K.: "Denisin-180, a synaptic protein, links to PSD-95 through its direct interaction with MAGUIN-1"Genes Cells. 7. 1149-1160 (2002)
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[Publications] Morisaki, T.: "WARTS tumor suppressor is phosphorylated by Cdc2/cyclin B at spindle poles during mitosis"FEBS Lett.. 529. 319-324 (2002)