2003 Fiscal Year Annual Research Report
中間径フィラメントと細胞間接着デスモソームの制御機構の解明
Project/Area Number |
14580662
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
井澤 一郎 愛知県がんセンター, 発がん制御研究部, 主任研究員 (20311441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 昌樹 愛知県がんセンター, 発がん制御研究部, 部長 (30183007)
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Keywords | 中間径フィラメント / デスモリーム / アドヘレンス・ジャンクション / ERBIN / Densin-180 |
Research Abstract |
ケラチン8結合候補蛋白質として同定したトリコヒアリン及びプレクチンに相同性を有する新規蛋白質について検討した。two-hybridスクリーニングで得たクローンのcDNAをGenBankで検索したところ、BC004285、AK092736(FLJ35417)、及びAY007230(A novel tumor suppressor gene at 12q,TS12Q)として登録されている遺伝子に相当することが判明し、この新規遺伝子の全長cDNAをPCR法にてクローニングした。この分子はトリコヒアリン及びプレクチンと一部相同性を有することから、私共はこの分子をトリコプレイン(Trichoplein)と命名した。ノザン法では、この遺伝子は種々の組織で発現していた。この蛋白質に対する抗体を作製したところ、ウエスタン上、分子量61kDa前後を示し、cDNAより推察されるものと合致した。In vitro結合実験で、トリコプレインは、種々の中間径フィラメント蛋白質のうち、ケラチンとの結合が最も強いことがわかった。cDNAを細胞に強制発現すると、ケラチン8・18フィラメントと共局在することを認めた。作製した抗体を用いて免疫沈降を行い、内在性のトリコプレインとケラチン8・18が複合体を形成していることを確認した。また、細胞染色上、内在性のトリコプレインは、細胞内でケラチンとの共局在していた。さらに、免疫電顕でも、トリコプレインは、ケラチンフィラメント上に局在していることを認めた。今後、siRNAiでトリコプレインをノックダウンできることを確認し、その細胞を用いてトリコプレインの生理学的機能を検討する。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Nagata, K.-i., et al.: "Filament formation of MSF-A, a mammalian septin, in human mammary epithelial cells depends on interactions with microtubules."J.Biol.Chem.. 278. 18538-18543 (2003)
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[Publications] Ahola, H., et al.: "A novel protein, densin, expressed by glomeruler podocytes."J.Am.Soc.Nephrol.. 14. 1731-1737 (2003)
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[Publications] Yoneda, K., et al.: "An autocrine/paracrine loop linking keratin 14 aggregates to TNFα-mediated cytotoxicity in a keratinocyte model of epidermolysis bullosa simplex."J.Biol.Chem.. (In press). (2004)
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[Publications] Yasui, Y., et al.: "Autophosphorylation of a newly identified site of Aurora-B is indispensable for cytokinesis."J.Biol.Chem.. (In press). (2004)