2002 Fiscal Year Annual Research Report
男女共同参画先行グループに関する実証的研究-小・中学校女性校長について-
Project/Area Number |
14594021
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
神田 道子 東洋大学, 文学部, 教授 (70058030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 敬子 聖徳大学, 人文学部, 教授 (90234369)
旭 洋一郎 長野大学, 産業社会学部, 教授 (30298400)
青島 祐子 城西大学, 女子短期大学部, 助教授 (90258872)
野口 眞代 洗足学園短期大学, 教授 (50092599)
清原 みさ子 愛知県立大学, 文学部, 教授 (00141440)
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Keywords | 男女共同参画社会 / 女性校長 / ジェンダー意識 / プレッシャーとストレス / フェミニスト尺度 / 世代間比較 |
Research Abstract |
本研究は、男女共同参画社会の形成において、女性の社会参画をリードしてきた小・中学校の女性校長に関するジェンダーの視点からの総合的研究である。本年は、3か年計画の1年目であり、先行研究の検討、基礎データの収集、小・中学校長の面接調査の実施により、管理職への進出規定要因としての教育歴、人間関係資源、参画能力、ジェンダー意識、参画行動の実態に関する仮説を再確認した。これらの過程の中でさらに以下のことが明らかになった。 ・女性校長であるがゆえのプレッシャーとストレスを明らかにするために「プレッシャーについての尺度」をとり入れる必要がある ・ジェンダーをからませた「女性校長に対する役割期待の構造」を考えなければならない ・ジェンダー意識を明らかにするための「フェミニスト尺度」を作成する必要がある ・何を困難と感じ、どう対処するか、についての意識と行動のメカニズムを分析する必要がある これらの知見をふまえて、15年度は公立小・中学校女性校長(進出著しい小学校と低調なままの中学校との比較、女性比率の大きい都府県と小さい道県との比較、現役世代及び61才以上のパイオニア世代との世代間比較などを考慮する)を対象とする質問紙調査(調査内容は職歴、家庭歴、社会活動歴、校長役割への期待、女性校長観、フェミニスト尺度など)及び面接調査を計画しており、現在その調査票を作成中である。
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