2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14594022
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
吉澤 夏子 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (90267310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 伸子 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (30109748)
成田 龍一 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (60189214)
真橋 美智子 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (40060694)
野上 元 日本女子大学, 人間社会学部, 助手 (50350187)
山口 直人 新潟国際情報大学, 情報文化学部, 助教授 (00319021)
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Keywords | 大衆文化 / ジェンダー / 『平凡』 / 1950年代 / 戦後 / 雑誌 |
Research Abstract |
平成16年度は、本研究の最終年度であり、前年度までの成果である、(1)雑誌『平凡』ならびに付録の収集、(2)読者名簿のデータ化・データ分析、(3)1950年当時の歌謡曲、映画、大衆小説に関するリストの作成とCD・ビデオ(DVD)の収集、(4)研究会の組織化および定期的な勉強会の開催、(5)『平凡』関係者へのヒアリング、の5項目全体にわたって、それぞれまとめの作業に力を入れた。(1)、(3)、(4)、(5)については、前年度までにほぼ作業を完了させていたが、収集したものの整理・保管の準備、記録の充実、研究会・ヒアリングの成果のまとめなどを行った。さらに個々のメンバーは、セクシュアリティ、戦争、女性労働、女子教育等のおのおののテーマに即し、1950年前後の映像や小説と『平凡』との関連についての把握に努めた。 また今年度は、とくに(2)について大きな成果を挙げることができた。前年度までに約5万人の読者名簿のデータ化を終了させていたため、本年度は、データ分析の専門家である山口直人を研究分担者に新たに加え、地域差や男女比等の分析にとりかかった。結果として、『平凡』はさらには、山口直人から研究会で詳細な報告・説明を受け、データを今後の研究へどのように生かしていけるかについて、メンバー全員でさまざまな角度から検討し、有意義な討論を行った。今後は、マクロ分析(全国規模)とミクロ分析(地域限定)の両方を進めることによって、『平凡』読者層の複合的把握を行う予定である。
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Research Products
(1 results)