保健・福祉・看護の非営利・共同組織の人材育成・運営に関する研究

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 14597007
• Research Institution: University of Shizuoka
• Principal Investigator: 松田 正己 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (90295551)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 深江 久代 静岡県立大学, 短期大学部, 教授 (30300172) ; 鈴木 千智 静岡県立大学, 看護学部, 助手 (10263675) ; 奥野 ひろみ 静岡県立大学, 看護学部, 講師 (60305498) ; 三輪 眞知子 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (10320996)
• Keywords: 保健 / 福祉 / 看護 / 非営利 / 共同組織 / 人材育成 / 運営 / 国際情報交換

Research Abstract

保健・福祉・看護領域の非営利組織の人材育成・運営にかんする総合的な研究を行った。過去25年間、我が国で実践的に取り組んできた、保健・福祉・看護領域の非営利組織の人材育成・運営に関する知見を、諸外国の研究と照らし合わせ、それら知見を実際の非営利組織の運営方法・人材育成の改善に適用し、その妥当性を探った。
1.精神保健分野の非営利組織の運営方法・人材育成の指針の作成(松田正己)
精神分裂病の先駆的な民間の社会復帰施設である「やどかりの里」(さいたま市)を対象に、精神保健分野の非営利組織の運営、人材育成について検討した結果を、英国のハント教授と英文で報告した。
2.難病の地域ケアにおける非営利組織の運営方法・人材育成のテキスト作成(全員)
難病の先駆的非営利組織組織である東京進行性筋萎縮協会の活動、並びに、その普遍化を目指した東京地域ケア研究会の活動資料から、30年間に渡る当該分野の経験の分析を進めた。
3.結核・エイズの非営利組織の運営方法・人材育成の研究(松田正己)
日本の結核の非営利組織として結核予防婦人会を対象として全国調査を実施し、運営方法、人材育成を検討し、その結果を、和文で報告した。
4.英国・米国におけるエイズ・ホスピスにおける非営利組織の運営方法の研究(松田正己等)
米国や、英国のNPO研究者との情報交換を進め、7月に英国サーレー大学のハント教授によるNPOの講演会を実施した。更に、3月末より英国の国際会議で日本の実状について報告した。
5.静岡県等における保健・福祉・看護領域の非営利組織の運営・人材育成のアクション・リサーチ(全員)
静岡県内で障害者の関係20団体よりなる、障害関連の非営利組織の運営方法、人材育成の改善にアクション・リサーチとして取り組んだ。特に、難病の地域ケアについて、公開フォーラムを2回(6月、3月)、対策懇話会を2回(11月、1月)実施した。

Research Products

• [Publications] Masami Matsuda, Geoffrey Hunt: "Nongovernmental organization in Japan and the 'Hermit Crabs' Home' mental health project"Nursing Ethics. 11.2. 203-204 (2004)
• [Publications] 松田正己: "「結核予防婦人会」の全国実態調査より"健康の輪. 80. 4-5 (2004)