2002 Fiscal Year Annual Research Report
保健医療NGOが地域・国に及ぼす政治,経済、社会的影響と今後の活動課題
Project/Area Number |
14597010
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Research Institution | Seisen University. |
Principal Investigator |
鈴木 直喜 清泉女子大学, 文学部, 助教授 (10338577)
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Keywords | NGO / 東ティモール / 保健医療 / 参加型アクション調査 |
Research Abstract |
14年度は、研究調査準備期間として以下の活動を実施した。 (1)東ティモールで保健医療プロジェクトに関わっている日本のNGO、SHARE(国際保健協力市民の会)との協力関係構築。東京のSHARE本部で、事務局長や代表等とフォーマルおよびフォーマルな形で話し合いの場を持つことで、SHAREの活動全般と組織としての課題を理解する一方、小生が関わることに積極的に賛成してもらえるよう関係性を築いた。 (2)SHAREティモールのプロジェクトと理解と現場との協力関係構築。2002年8月下旬に約2週間、2003年2月に約1週間、東ティモールを訪問しSHARE活動に積極的に関わることを通してプロジェクトおよびスタッフに対する理解を深めた。また、積極的に活動を支援することで、スタッフと友好な関係を築いた。 (3)参加型アクション調査として調査・活動。小生は、積極的にSHARE活動に関わりながら、東ティモールの現状や組織としてのSHAREの課題を理解した。このため、小生は調査者ではなく外部アドバイザーという形でSHAREに関わった。 (4)森川氏との共同研究準備。8月は、海外共同研究者である森川氏と、一緒に東ティモールを訪問する予定であったが、彼はアメリカでの労働許可延長申請に予想外に時間を必要し、森川氏の東ティモール訪問は実現しなかった。彼とは来年以降、一緒にSHAREプロジェクトに関われるよう情報の共有とスケジュールの調整をしている。 (5)地域行政との協力促進。地域の保健行政と協力しながらトレーニングを実施することが効果的であるという判断から、様々な組織(中央政府、教会、学校等)に対して、SHAREの活動を紹介し、地域住民からの理解を得る努力をしている。
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