2002 Fiscal Year Annual Research Report
大規模ネットワークシステムの総合的信頼度向上に関する研究
Project/Area Number |
14608014
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
河合 一 鳥取大学, 工学部, 教授 (50026316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小柳 淳二 鳥取大学, 工学部, 助教授 (90225590)
得能 貢一 鳥取大学, 工学部, 助教授 (40263488)
山田 茂 鳥取大学, 工学部, 教授 (50166708)
木村 光宏 法政大学, 工学部, 助教授 (20263486)
佐藤 毅 鳥取大学, 工学部, 教授 (30304405)
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Keywords | ネットワーク / 信頼性 / 保全性 / 最適方策 / 保障 / ソフトウェア |
Research Abstract |
近年の情報化社会において重要な役割を果たしているネットワークシステムの高信頼化について研究をおこなってきた。特に近年問題となるソフトウェアのバグやそれに伴うシステムダウンについて、その防御策に重点をおいて研究をおこなった。 1.ネットワークシステムは複数のサブシステムが結合して動作しており、ひとつの故障が連鎖的に他のシステムの故障を引き起こし、全体のシステムダウンにつながる。このようなシステムの信頼性を取り扱うため、複数ユニットからなるシステムの信頼性について研究し、いくつかのモデルにおいて信頼度を導出した。 2.ソフトウェアのバグについてはその開発段階においてバグを極力抑えるように開発を行う必要があり、そのための開発環境、デバッギング方法の構築が結果的にシステムの高信頼化につながると考え、そのためのシステム作りの研究を行い、よりよりシステム開発に貢献するモデルを作成した。また運用中になんらかの障害をシステム内に蓄積させてシステムダウンを引き起こすタイプのバグについては、どのようなタイミングで蓄積された障害をとりのぞくべきかについて研究した。 3.ネットワーク間のデータフローについては、確実に届くだけでは不十分で、画像や音声を扱う上で、ある時間内にデータが届くことが必要である。このようなシステムを待ち行列モデルを用いることで最適に運用するための政策の導出方法について研究した。 以上のような項目について研究した結果を2回の研究集会(皆生(鳥取)、甲府(山梨))において発表し、活発な質疑応答により、メンバー相互がネットワークシステムに対する様々な問題点について理解を深め合った。いくつかの研究は信頼性評価にとどまらず、さらにどのように保全すべきかについて研究を進めている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 岡村寛之, 渡部保博, 土肥正, 尾崎俊治: "アルゴリズムに基づいたソフトウェア信頼性モデルの推定"電子情報通信学会論文誌(A). J85-A・4. 442-450 (2002)
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[Publications] S.Inoue, S.Yamada: "NHPP modeling based on difference equations for software reliability assessment"Proceedings of the 2nd Euro-Japanese Workshop on Stochastic Modeling for Finance, Insurance, Production and Reliability. 145-154 (2002)
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[Publications] 水谷聡志, 中川覃夫, 伊藤弘道: "セルフテスティングシステムの最適点検方策"春期研究発表会アブストラクト集(社)日本オペレーションズ学会. 146-147 (2003)
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[Publications] 林坂弘一郎, 三道弘明: "複数回の故障に対して取替を行う保証サービス契約モデル"電子情報通信学会論文誌. J86-A, 3. 250-268 (2003)