2003 Fiscal Year Annual Research Report
WEBによる福祉実践教育システムの構築と、それを利用した福祉実践教育法の試み
Project/Area Number |
14651044
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
戸塚 法子 淑徳大学, 社会学部, 教授 (60219764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 恵美子 淑徳大学, 社会学部, 講師 (00337693)
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Keywords | 社会福祉実践 / 社会福祉実習教育 / 社会福祉援助技術演習 / 福祉施設職員現任訓練 / スーパービジョン / 教育工学 / マルチメディア教材 / e-ラーニング |
Research Abstract |
本件第二年度は、前年度・福祉実践教育システムの試作として開発中の児童養護施設における、子ども達の朝(起床)から夜(就寝)に及ぶ平均的な生活実態を物語化させた長編コンテンツ(短編48話で構成)のうち、残されていた作業全て(音声と画像の編集作業)をほぼ完了させた。最終的に仕上がった画面の一つひとつは、実習生の目線から広がる施設内環境を表現し、その視界に飛び込んで来た子ども達との交流をモチーフとした。背景も、実習生の立ち位置から広がる施設の様子で構成した。また実習生が、次々に登場して来る子ども達と画面越しにインタラクションがもてるよう配慮し、現場で子どもと関っているような、ある種の仮想現実空間を試作した(傍観者的学習姿勢の排除)。音声と画像の編集作業がほぼ終了したところで、松山の協力を得ながら、戸塚の「社会福祉援助技術現場実習指導II」の後期授業期間、及び関東の福祉現場・特定協力者が所属する施設のソーシャルワーカーに対し第一次試作・実習教育システムをつかったユーザビリティの検証を試みた。このユーザビリティ検証では今後の評価尺度づくりの原型になるアンケート用紙を用いつつヒアリングと平行で行った。その結果、学生からは画像の見易さと話しのテンポは良いが画面の切り替わりが遅い、福祉現場サイドからは「登場人物の説明(実習生:実習何日目か、子ども:年齢や兄弟関係など)」の情報提示がほしいなど、今後の課題が明らかになった。また戸塚と松山は、一連の研究成果を私立大学情報教育協会主催の大学情報化全国大会(9月上旬)、及び文部科学省主催の情報処理教育研究集会(11月初旬)で共同発表し、フロアーから様々な指摘や貴重なアドバイスを得ることができた。現在はそれらを基に、社会福祉実践教育システム(CAI)における詳細設計の最終的詰めを、関東の福祉現場・特定協力者との間で行っている。
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Research Products
(2 results)