2002 Fiscal Year Annual Research Report
高大接続の改善を目指す自薦型AO入試の基礎的開発研究
Project/Area Number |
14651054
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
今津 孝次郎 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (30025118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
速水 敏彦 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (20116172)
吉田 俊和 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (70131216)
村上 隆 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (70093078)
的場 正美 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (40142286)
金井 篤子 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (80262822)
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Keywords | AO入試 / 高大接続 / 教材 / 意欲 / 評価 / 高校教育 / 大学教育 / 情報環境 |
Research Abstract |
本研究は、大学教育の高校生への開放とAO(アドミッションズ・オフィス)入試を結びつけ、高校教育と大学教育の接続の改善、関心・意欲の評価方法の開発、それを通じての中等教育における教科教育の活性化の検討を行うこと、また、高校生に高等教育における教育内容を伝達するための新たな教材の開発と、実際に高校生を対象とした講義の実行可能性を実証することを目的としている。 平成14年度は、1)講義の企画と講義、2)教材の開発を計画した。 1.名古屋大学において高校2年生を対象に、「外国の学校について知ろう 学校を手がかりとした国際理解」「学ぶ立場から教える立場へ 人間形成の場としての授業」「観るということ-心理学的なものの見方」「人の行動を考える」の4コースを開設し、講義における高校生の学習活動、課題レポートに対する高校生の取り組みを分析した。 1)調べ学習、講義の聴講、留学生へのインタビューという活動は、高校生にとって経験することが少ないかと思われるが、非常に積極的に活動に参加する姿勢が見られた、2)絵本や視聴覚機器を利用した発表がなされた、3)進路選択に有効であった、4)「大学で学ぶことを先取りできてよかった」と思う生徒も見られたが,一方では不満に思う生徒の存在も見られた、5)授業後に自分を省察する時間が必要であるなどの諸点が明らかになった。 2.教材開発に関して、1)映像を含んだ教材が有効であったこと、2)視覚だけでなく聴覚・嗅覚・触覚といった五感を使った五感地図制作が必要であること、3)教材勝発のための図書館やインターネット利用などの情報環境の整備が必要である。 3.高校生を対象とした講義の前、途中、および課題レポート作成後の合計3回アンケートを実施し、意欲・関心について調査研究をおこなった。(『中等教育研究センター紀要』2003年)
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Research Products
(1 results)