2004 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア・ラジオ放送史の構築-メディア社会史・文化政策史の視点による国際共同研究
Project/Area Number |
14651070
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
野澤 俊敬 北海道大学, 言語文化部, 教授 (60113601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貴志 俊彦 島根県立大学, 総合政策学部, 助教授 (10259567)
川島 真 北海道大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (90301861)
孫 安石 神奈川大学, 外国語学部, 助教授 (30321954)
榎本 泰子 中央大学, 文学部, 助教授 (00282509)
清水 賢一郎 北海道大学, 言語文化部, 助教授 (90262097)
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Keywords | ラジオ放送 / 東アジア / メディア史 / 社会史 / 文化政策 |
Research Abstract |
本年度は、研究計画の最終年度であり、前年度に雑誌『アジア遊学』54号での特集号および20世紀メディア研究会との共同国際シンポジウムの開催を通じて蓄積・深化された研究情報・成果をさらに発展的に検討する作業を行った。具体的には以下のとおりである。 1.関連資料の収集調査、関連研究者との研究討論 東アジア・ラジオ放送史に関する一次資料を、地域軸〜超域軸、さらに領域軸の視点から、より系統的に収集調査するとともに、国内外各地でそれぞれ関連専門研究者との研究討論を行った。具体的には、上海(野澤、孫安石、川島、貴志)、台北(貴志、川島、清水)、バンコク(貴志)等である。 2.日韓学術シンポジウム「20世紀東アジア研究のための新たな視点」の開催 2004年9月に韓国・ソウル市の延世大学国学研究院において表記のシンポジウムを開催した。本研究計画のこれまでの研究動態・成果等についての総括的報告、また個別テーマに関する各論的報告も日韓それぞれの研究者によって行われ、活発な意見交換・情報交換が行われた。また、本研究計画を、今後さらに継続・発展させるために、日韓共同研究プロジェクトが日本側メンバーから提案され、双方の協力体制について大筋の合意がなされた。今後の東アジアにおけるメディア史研究の一層の深化に向けてさらなる問題堤起、プロジェクト計画の提案(科学研究費補助金〔基盤(C)〕の申請中)が行われたことは重要な成果といえよう。 3.研究情報の集約・発信による研究インフラ整備 本研究は当初、収集した文献目録や史料情報などのデータ集を作成(CD-ROM化)することを計画していたが、研究進行中にやむなく行われた研究体制の変更などにともない基礎作業が遅滞し、実現されなかった。しかし、研究成果の一部は研究分担者のホームページなどによって漸次公開が進められているところであり、今後も引き続き、情報発信に向けて作業を継続していく予定である。
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Research Products
(2 results)