2002 Fiscal Year Annual Research Report
固体金属中でのkeV領域核融合反応に及ぼす動的物理的環境の効果
Project/Area Number |
14654042
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
笠木 治郎太 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10016181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝川 昇 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00125600)
大槻 勤 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50233193)
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Keywords | 固体中での核反応 / DD核融合反応 / スクリーニング効果 |
Research Abstract |
大強度重陽子ビーム照射装置からの4〜12keV重陽子ビームを用いて、金属中でのD (d,p) t, D (d,^3He) n反応からのp,t,^3He粒子を精度良く測定した。ホスト金属としてBe, Ti, Pd, Sm, Auを対象に、反応率の照射エネルギー依存性及び反応の分岐比R=σ(dd→^<n3>He)/σ(dd→pt)の測定を行った。 (1)反応率の照射エネルギー依存性については、Pdを除いて、裸のDD反応の断面積から予想される反応率と良い一致を示し、以前の我々の結果をTiとAuについては再現した。BeとSmについては今回が初めての測定である。 (2)反応の分岐比はいずれの金属に於いてもR【approximately equal】1.0である。しかしながら、明らかな金属依存性が観測された。Be,Pd,Smについては、実験誤差範囲で一致するが、TiについてはBe等の値よりも系統的に小さく、又、Auに関しては、大きくなっている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] J.Kasagi et al.: "Strongly Enhanced DD Fusion Reaction in Metals..."Journal of the Physical Society of Japan. 71・12. 2881-2885 (2002)
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[Publications] 笠置治郎太, 結城秀行: "固体金属名の核融合-金属は核反応の特殊環境か?-"日本物理学会誌. 58・3. 190-194 (2003)