2002 Fiscal Year Annual Research Report
コンビナトリアル化学を基盤としたフラーレンレセプターの探索
Project/Area Number |
14654114
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
灰野 岳晴 広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80253053)
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Keywords | 超分子 / ホストーゲスト / コンビナトリアル化学 / フラーレン / 自己集合 |
Research Abstract |
我々はカリックスアレン類を基盤としたフラーレンレセプターの開発を行ってきた。これらの研究では、あらかじめデザインしたレセプター分子を逐次合成し包接実験を行うため、非常に多くの時間を必要とする。そこで、非常に短時間で目的とするレセプターを探索する方法として、コンビナトリアル化学を基盤としたフラーレンレセプターの探索法を本申請で提案した。 平成14年度は主に遷移金属の配位結合による自己集合を基盤としたフラーレンレセプターライブラリーの新規構築法を検討した。金属配位部にフェナントロリンを有する複数のサブユニットを合成し、これらのサブユニットの金属イオンの配位により誘起される自己集合反応を検討した。4種類の異なるフラーレン結合部位を持つサブユニットの混合物に銀イオンを添加したところ、超分子二量体の混合物が生成した。このライブラリー混合物を質量分析を用いて解析したところ、期待した通り統計的な分散を持っていることが分かった。このレセプターライブラリーにC_<60>を添加して、再度質量分析を行った。ライブラリーメンバーの内、C_<60>と結合するものは[M+C_<60>]+に相当する分子イオンピークが観測された。このように、質量数シフトを利用してライブラリーメンバーの包接能を評価することができた。現在のところ、ライブラリーメンバーは10種類前後であるが、これを数百程度に増やしても評価可能な方法を開発する。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] H.Iwamoto: "Dynamic structure of inclusion complexes of monodeoxycalix[4]arene with small organic guests in solution"Tetrahedron Letters. 43. 85-87 (2002)
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[Publications] T.Haino: "Metal-Induced Regulation of Fullerene Complexation with Double-Calix[5]arene"Chemical Communications. 402-403 (2002)
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[Publications] T.Haino: "Fullerene Sensors based on Calix[5]arene"Chemical Communications. 2148-2149 (2002)