• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2002 Fiscal Year Annual Research Report

植物珪酸体分析による過去の熱帯雨林構成種の推定

Research Project

Project/Area Number 14654157
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

山倉 拓夫  大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10089956)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 江口 誠一  千葉県立中央博物館, 環境教育研究科, 研究員 (00301789)
伊東 明  大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 講師 (40274344)
Keywords熱帯雨林 / 植物珪酸体 / 微化石 / フタバガキ科 / 林冠ギャップ / 森林の発達サイクル / リターフォール / 種子散布
Research Abstract

本研究は植物珪酸体分析を用いて,熱帯雨林構成種の局所的置換の解明に役立つ新手法を開発することを目的とする.このため,平成14年9,11,12月にマレーシア国サラワク州の熱帯雨林で現地調査を行い,採集試料を日本に持ち帰って分析した.主要調査項目,調査の進捗状況,および成果は下記の通りである.
1)リュウノウジュの落葉散布様式と個体群動態
調査は既設の52ヘクタール森林調査区で行った.調査区の優占種であるリュウノウジュ(フタバガキ科)の孤立木の中から5個体を標本抽出し,各個体当たり20個のリタートラップを4方向に放射状に設置し,落葉散布様式の調査を開始した.また,リユウノウジュの新規加入,成長,死亡調査を開始した.この2調査は現地の共同研究者が現在も継続中であり,研究最終年度の年度末まで調査を継続する.
2)フタバガキ科樹木の落葉落下速度
樹木の落葉散布様式の詳細を把握するため,リュウノウジュを含む44種のフタバガキ科樹木から各10枚の落葉を採集し,個々の落葉の落下速度,長さや重量等のサイズを測定した.また落葉の落下を記述する運動方程式を基に,落葉落下運動の空気抵抗を推定するための数学モデルを開発し,その概要を学術誌に発表した(山倉ら,2002.印刷中).測定データをモデルに当てはめ,落下速度の2乗に比例する空気抵抗力を推定すると,44種に共通の空気抵抗係数(C=0.890)を得た.
3)植物珪酸体ライブラリー
落下速度を測定した44種のフタバガキ科樹木の落葉,調査区の林床でパッチ状に分布するスゲ科植物,調査区の林冠ギャップに分布するススキ属植物の標本を日本に持ち帰り,その珪酸体を分析した.分析は途上にあるものの,フタバガキ科樹木の葉の主脈部分には棒状や球状の珪酸体が蓄積されていることが解った.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 山倉拓夫, 平山大輔, 名波哲, 伊東明: "ナギの種子落下速度(御蓋山ナギの分布域拡大3)"関西自然保護機構会誌(KONC). 24巻2号(印刷中). (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi