2002 Fiscal Year Annual Research Report
インターロイキン18の生殖内分泌系における新しい作用の解析
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14654172
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
高橋 純夫 岡山大学, 理学部, 教授 (90144807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 潔 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (40177168)
竹内 栄 岡山大学, 理学部, 助教授 (20226989)
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Keywords | インターロイキン18 / 子宮 / 卵巣 / 精巣 / マウス / インターロイキン18受容体 |
Research Abstract |
インターロイキン-18(Interleukin-18,IL-18)は、マウスの下垂体前葉、卵巣、子宮及び精巣において発現することを明らかにしてきた。卵巣と子宮においてはIL-18 mRNAの発現が発情周期により変動すること、エストロゲン処理によって変化することを明らかにした。IL-18受容体(IL-18R)は、IL-18と直接結合するIL-18Rαと、シグナル伝達に必要なIL-18Rβの2つのサブユニットから成るヘテロダイマーである。IL-18の生殖内分泌系における生理的意義の詳細を明らかにするためには、IL-18Rの発現を調べる必要がある。そこでIL-18Rα mRNAの発現を解析した。Jcl : ICR系の9週齢雌雄マウスより摘出した精巣、卵巣及び子宮から全RNAを抽出し、RT-PCR解析、RNase Protection解析(RPA)及びノーザン解析を行った。RT-PCR解析において精巣、卵巣及び子宮組織でIL-18Rα mRNAと思われる約260bpのバンドが検出された。PCR産物の塩基配列を調べたところ、得られた断片がIL-18RαのcDNAの一部であることが確認できた。ノーザン解析の結果、マウスの肝臓及び脾臓において3.8KbのIL-18Rα mRNAが検出できた。このことから、生体内のさまざまな組織においてIL-18Rが発現していると考えられる。RPAにより卵巣と子宮において発情周期に伴うIL-18Rα mRNA量の変化を調べたところ、両組織で発情期と発情間期で有意な差はなく、IL-18Rαの遺伝子発現は発情周期に依存しないことが示された。一方,IL-18 mRNAは発情期と発情間期で発現量の差が見られることから、IL-18の作用は、主にIL-18の発現量の変化により調節されていると考えられる。
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[Publications] Fujiwara, C.: "Hepatocyte growth factor is a regulator in the proliferation of microvascular endothelial cells in bovine corpus luteum"Journal of Reproduction and Development. 48巻. 49-55 (2002)
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[Publications] Takahashi, S.: "Intrapituitary regulatory system of mammotrophs in the mouse"Archives of Physiology and Biochemistry. 110巻. 34-41 (2002)
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[Publications] Kataya, T.: "Induction of mammotroph development by a combination of epidermal growth factor, insulin, and estradiol-17β in rat pituitary tumor GH3 cells"Zoological Science. 20巻. 83-89 (2002)