2002 Fiscal Year Annual Research Report
パウダーフローポリッシング法の提案と歯ブラシ法に代わる口腔内清掃システムへの適用
Project/Area Number |
14655049
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
厨川 常元 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90170092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 啓一 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (30178644)
堀口 尚司 虎ノ門病院, 歯科, 医員(研究員)
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Keywords | アブレイシブジェット加工 / 口腔清掃 / 歯ブラシ / パウダーフロー / ポリッシング / 研摩粒子 / 結晶性セルロース |
Research Abstract |
本研究の最終目的は過去数世紀にもわたって全世界で使用されてきた歯ブラシを用いた口腔清掃を一新し,容易で効果的な口腔内清掃システムを開発することにある.そのため最初に,研磨粒子を高速で運動させ,粒子の飛散がほとんどないパウダーフローポリッシング装置を製作しなければならない.そしてPFP法の基本的な加工特性と,口腔内清掃に適用した場合のプラークの除去特性,歯面に与える影響を調べる。次に,口腔内清掃装置専用のマウスピースを試作し,除去特性への影響を検討する.本年度は本研究で使用する口腔用パウダーフローポリッシング装置を設計,試作した.研磨粒子としては,申請者らが開発した口腔用結晶性セルロースを使用する.これは植物の繊維を造粒したものであり,化学的に安定で多量に摂取しても人体に対して全く為害性がない.医薬品や食品の添加剤としても使用されているものである.またこの研磨粒子を供給する方法として次の2つを検討した。一つは申請者がすでに開発したアブレイシブジェット加工用微量供給装置を用いる方法,もう一つは微粒子用流動床を使用する方法である.その結果,流動床を使用する方法の装置を試作した.しかし,装置を樹脂製で製作したため,摩擦帯電の影響が大きく,放電することが確認された.現在その対策を行っているところである. 来年度は,装置の改良後に,実際の歯面清掃実験を行う予定である.
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Research Products
(1 results)