2002 Fiscal Year Annual Research Report
熱硬化性樹脂の酸素による硬化抑制を利用した老朽管渠の高強度・急速更生工法開発
Project/Area Number |
14655163
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
彦坂 煕 九州大学, 工学研究院, 教授 (10037864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黄 玲 九州大学, 工学研究院, 助手 (70325512)
園田 佳巨 九州大学, 工学研究院, 助教授 (40304737)
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Keywords | 埋設管 / 熱硬化性樹脂 / 更生工法 / 鉄筋コンクリート / リングパネル工法 / 下水道 |
Research Abstract |
1.硬化性ポリエステル樹脂としてポリセット2520PTを選び、(1)樹脂硬化物の特性試験(曲げ強度、引張強度、弾性係数、バーコール硬度)、および(2)フェルトFRP材の特性試験(曲げ強度、引張強度、弾性係数、クリープ特性)を行った。 曲げ試験片形状:4mm×10mm×80mm 曲げ試験条件:スパン長(支点間距離)64mm,試験速度2mm/min 引張試験片形状:1号試験片(JIS K 7113) 引張試験条件:試験速度5mm/min 2.管軸方向単位幅の下水道管について、コンクリートに分布ひび割れモデルの4辺形要素、鉄筋にバイリニア型トラス要素を用いた二次元非線形FEM解析により外圧試験をシミュレートした。各管径ごとに次の3つのCaseを解析して、リングパネル工法による更生効果を確認した。 Case A:新管(無損傷) Case B:腐食管(管の内側かぶりコンクリートが剥離し、内側主鉄筋の断面積が半減) Case C:更生管(Case Bの腐食管に、リングパネル工法を適用) 3.腐食状態での下水道管の破壊荷重は新管のそれより低下するが,リングパネル工法で更生することにより新管を大きく上回る値に回復させることができる。また、更生部の鉄筋量・更生厚さ等を調整することにより、経済的に所要の強度を発揮させることができる。
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Research Products
(1 results)