2003 Fiscal Year Annual Research Report
におい刺激が嗅覚以外の感覚に与える影響を利用した人間環境の創造手法
Project/Area Number |
14655209
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Research Institution | Daido Institute of Technology |
Principal Investigator |
光田 恵 大同工業大学, 工学部, 助教授 (40308812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 慎一 大同工業大学, 工学部, 講師 (00340175)
山中 俊夫 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80182575)
稲垣 卓造 大同工業大学, 工学部, 教授 (20121379)
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Keywords | におい / 嗅覚 / 複合環境 / 温熱環境 / 視覚 / 温度 / 臭気強度 / 臭気濃度 |
Research Abstract |
人はより快適な空間を作るために、家具、カーテン等の色彩を選択し、エアコンなどで温度を調整する。また、においについても芳香剤やお香を使い、その空間にふさわしい演出をすることがある。今年度の研究では、室内のにおいの質、室内の温度、色彩の評価ついて、相互に及ぼす影響を検討した。まず、温度の変化によって、においの質に対する評価に変化があるのかに着目し、各においのにおい質を評価してもらい、評価の特性ごとに、においを分類し、その分類が温度によってどの様に異なるのかを明らかにした。また、においの快・不快と熱の快・不快が総合的にはどのように影響するかさらに詳細に検討した。さらに、室内空間の雰囲気において色彩の影響は大きいといえることから、においごとにふさわしい色として選ぶ色を明らかにし、におい質が色のイメージに及ぼす影響を検討した。結果は次のとおりである。 (1)においと熱との関わりはにおい、温熱が快適であっても、どちらか一方が不快であると、総合的には不快であると感じることが明らかとなった。 (2)におい質と色彩との関わりは、生活臭では濃い色、アロマオイルでは薄い色がふさわしい色として選ばれる傾向があることが明らかとなった。 (3)温熱条件に対してのにおいと色の関係は、温度が上がるにつれて濃い色が選ばれる傾向にあることが分かった。 (4)ミント、ラベンダー、レモンのにおいについて室内空間への適用方法を検証したところ、ミントは薄い緑、ラベンダーは薄いオレンジや紫、レモンは薄い黄色や黄色が連想される割合が高く、これらの色を家具、絨毯、カーテンなどに用いると、落ち着きのある快適な空間になることが明らかとなった。 この他、においの評価について、視覚情報を取り入れることで、どの程度、においの質に評価に変化が現れるのか検討した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 光田恵, 渡邊慎一, 山中俊夫: "室内における温度とにおいの複合効果に関する研究"日本建築学会環境系論文集. (投稿準備中).
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[Publications] 藤原美紗子, 相良和伸, 山中俊夫, 甲谷寿史, 光田恵: "試料名告知の有無及び性差が建築材料から発生するにおいの心理評価に及ぼす影響"日本建築学会. (発表予定).