2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14655255
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
池田 章一郎 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (90024364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 益伸 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (40016580)
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Keywords | 超微粒炭素溶液 / スーパーキャパシター / 電解二酸化マンガン / 電池充放電試験 / アセチレンブラック / 3本ロールミル / Super S / 活性炭 |
Research Abstract |
電気化学工業(株)アセチレンブラック、MMM Carbon(ベルギー)のSuper Sカーボンなどを有機ポリマー、溶媒(14年度は水)と混ぜた後、3本ロールミル法により、超微粒化し、粒度分布を測定した(本学に装置がないので、他大学の装置を使用させてもらった。)。 非水溶媒系についても超微粒炭素溶液を作成しようと当初計画していたが、水溶液系だけでかなり検討項目があるので、環境問題も考慮し、14年度は水溶液系を検討した。混練時の有機ポリマー等の種類と濃度、添加方法、加える溶媒の量、3本ロールにかける回数等の粒子径に対する影響である。それぞれの炭素材料を電解二酸化マンガン(東ソー製:HH-PF)と0.9,1.5,2.5,5%となるように混合し、導電率を測定した。亜鉛-二酸化マンガン電池をテストホルダーにて組みたて、塩化アンモニウムと塩化亜鉛水溶液を注入し、本研究費で購入した電池充放電試験器にて、放電特性を測定した。電池充放電器の納入が予定時期より若干遅れたが、安価な電解二酸化マンガンを用いて超微粒炭素溶液の効果を導電率、および放電特性の点から検討た。しかし超微粒炭素溶液平均粒径の違い、また正極材料自身の平均粒径の違いによる性能の違い、試験セル中の充填状況の検討等種々あり、時間を必要としたが、電池充放電試験の結果、超微粒炭素溶液の粒子径が小さいほど、放電容量が増加することを確認した。 活性炭と水溶液系電解質を用いた、スーパーキャパシターの極板を試作し、超微粒炭素溶液の添加による容量変化を測定したところ、超微粒炭素溶液の10%添加により、容量が飛躍的に増大することが、サイクリック・ボルタンメトリーによる予備試験でわかり、現在さらに検討中である。14年度以前の予備的な研究結果と本年度得られた成果を合わせて、14年10月5日と10月13日に関連学会の大会にてその一部を報告した。
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