2002 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト血液型ヨーグルトのプロバイオティック乳酸菌による構築
Project/Area Number |
14656051
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
齋藤 忠夫 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00118358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 順子 東北大学, 農学部, 教務職員 (10241556)
北澤 春樹 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (10204885)
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Keywords | ヒト大腸ムチン / プラズモン共鳴 / BIACORE / マススクリーニング / 相互作用 / アシドフィルス菌 / 付着性 |
Research Abstract |
本研究は、ヒトのABO式血液型に応じてヒト腸ムチン糖鎖結合性の高い腸管系乳酸菌を選抜して、長期間機能性を発揮するヨーグルトを創製するという全く新しい着想に基づいた萌芽的研究である。将来の個人レベルに対応したオーダーメイドヨーグルトの開発の基礎研究と位置づけている。 平成14年度は、ヒトABO式血液型で日本人に一番多いA型の大腸ガン患者より得た正常大腸部位より大腸ムチン(human colon mucin : HCM)を単離精製した。ヒト大腸ムチンは、東北大学医学部分子病理分野より入手し、倫理規定に基づいて供試した。A型の血液型ヒト大腸ムチンを、プラズモン共鳴バイオセンサー(Pharmacia社製BIAcore1000)のセンサーチップ上にアミン・カップリング反応で固定し、ヒト腸管の有用細菌であるLactobacillus acidophilus(アシドフィルス菌)の約200菌株を流し、相互作用の詳細な検討を行った。プラズモン共鳴バイオセンサーは、表面プラズモン現象(SPR)を利用して生体分子間での相互作用を非標識下で分析可能な装置であり、ムチン糖鎖と親和性の高いレクチン様成分を菌体表層に有する腸管系乳酸菌体をマススクリーニングすることに成功した。選抜された各種ヒト大腸ムチン糖鎖を認識する乳酸菌は、当研究室で既に開発しているカルノア固定ヒト腸管切片への結合性、ヒト大腸ムチン糖鎖と構造の酷似したラット大腸ムチン(RCM)を用いたマイクロプレート法での糖鎖認識結合性を確認した。
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Research Products
(1 results)