2003 Fiscal Year Annual Research Report
表土層の貯留・排水効果を取り入れた流域資源循環利用システムに関する研究
Project/Area Number |
14656088
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
畑 武志 神戸大学, 農学部, 教授 (70031193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 明夫 神戸大学, 農学部, 助手 (00263400)
田中丸 治哉 神戸大学, 自然科学研究科, 助教授 (80171809)
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Keywords | 斜面表土層 / 循環利用 / 地下水 |
Research Abstract |
山地斜面での水文現象には未解明の部分がなお多くあるが、特に表土層での貯留と排水は斜面崩壊や微生物活動等、さまざまな現象と結びついている。斜面表土層の貯留。排水特性は構成土壌の透水係数および斜面勾配に応じて決まり、表土層水分の水収支モデルによる予測等が可能になる。このように流動性の大きい表土層水分は、排水によって水分貯留空間を確保しつつ、繰り返し降雨貯留を可能にし、水資源の有効利用に役立つほか、斜面下流端から地下水帯への直接補給源となり、効果的な地下水利用を可能にする。ため池を利用してこのような地下水と地表水を連動させた水資源の循環利用と洪水と渇水の緊急時への対応についてモデル化し、資源の循環利用が効率的に行えることを示した。 伐採木等森林資源の処理・循環利用面では、各種利用の状況について調査を行うと共に、現地での分解処理の可能性について検討している。現地斜面ではF層の厚さとともに糸状菌の活性度が大きくなる傾向が見られたため、室内実験によって好気性菌の活性化する条件について予備的な実験を行い、土壌中のセルロース分解菌の活動と温度条件、水分条件との関係について検討しているが、現在のところ明瞭な結果は得られていない。現地での斜面表土層の微生物活動の空間分布を調べており、チップ化木材の処理とコンポスト化利用について、最終年度において水資源の循環利用とともにシステム化を図るための資料の整理を行った。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 山田太一, 畑 武志, 田中丸治哉, 多田明夫: "山地斜面表層における微生物の有効利用に関する予備的研究"農業土木学会京都支部第60回研究発表会講演要旨集. 152-153 (2003)
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[Publications] Takeshi Hata: "Conjuctive use of groundwater and surface water for drinking water supply by using irrigation reservoir"IUGG2003, 18th General Assembly of the International Union of Geodesy and Geophysics. 353 (2003)