2003 Fiscal Year Annual Research Report
alpha-1アドレナリン受容体と相互作用するタンパク質の同定と機能解析
Project/Area Number |
14657023
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
鈴木 史子 福井大学, 医学部, 助手 (80291376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村松 郁延 福井大学, 医学部, 教授 (10111965)
田中 高志 福井大学, 医学部, 助手 (40313746)
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Keywords | アドレナリン受容体 / 細胞内情報伝達 / 相互作用 |
Research Abstract |
1.研究の背景 最近の薬理学的知見から、生体内にはある受容体と特異的に相互作用するタンパク質が存在し、受容体が単独で現わす機能を、制御または修飾する場合があることが知られています。 2.目的 本研究は、アドレナリン受容体が生体内で機能する際に関与している細胞内タンパク質の存在を証明し、そのメカニズムを解明することを目的としています。 3.方法および結果 ヒトalpha-1aアドレナリン受容体と相互作用するタンパク質を、Yeast Two Hybrid法を用いてスクリーニングしました。その結果得られた複数の陽性クローンから優先すべきものを選び、培養細胞における受容体との安定的共発現系を確立しました。現在、この細胞を用いて、細胞内局在、免疫沈降、薬理学的機能特性など観点から、相互作用の証明および機能に及ぼす影響を調べています。 4.今後の研究 共焦点レーザー顕微鏡が導入され、FRETまたはBRETが可能となりました。この手法を用いて相互作用の実体を明らかにすべく、現在、遺伝子を構築するなど準備を始めています。 また得られた他の陽性クローンについても、多様な作用を担っている可能性をふまえて、順次研究を進めていきます。
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