2004 Fiscal Year Annual Research Report
光照射構造をした新しいタイプの覚醒レベル計測装置の開発
Project/Area Number |
14657089
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
柏木 利介 神奈川大学, 工学部, 専任講師 (40202006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥野 祥二 神奈川大学・工学部 (90281451)
三林 洋介 神奈川大学, 工学部, 助手
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Keywords | フリッカー試験器 |
Research Abstract |
本研究では、約2cmの距離から、面光源を用いて目に照射する新しいタイプのフリッカー試験器の開発を行っている。従来品と比べ、かなりコンパクトな構造をしており、ほとんどメガネに近いサイズであることから、我々は「メガネ型フリッカー試験器」と称している。この試験器を従来のOG技研製などのフリッカー試験器と比較し、性能を検査した。約70人ほどの被験者に対してこの測定を行ったところ、フリッカー値の変動率において両者はR=〜0.9程度の強い相関が得られた。この結果は、現在開発しているメガネ型試験器は従来型試験器と同様な脳の覚醒状態を測定している、ということを意味している。従来のフリッカー試験器では、目から数10cmの距離にある「点光源に焦点を合わせ、見るという意識があること」が重要視されていた。しかしメガネ型の場合は目に光を照射しているので、光源に焦点があっているわけではない。これは新しい観点として「見るという意識」さえあれば同様な結果をもたらすことができることを意味していると思われる。 ところで今回、特に視力が弱い被験者にも測定を行い、目に光を照射できるメガネ型は視力に関係なく脳の覚醒状態の測定に有効であるという結果を得た。これは既存の試験器には無かった特徴である。ところで、我々の装置は従来のように大型ではなくメガネ型の様なコンパクトなフリッカー試験器を構成することができたことで、汎用性も高まるのではないかと期待している。特に今回は発振回路に、プログラムを書き込むことができるPICという集積回路を用い、コンパクトな試験器を製作することが可能になったのである。本研究を基に、今後さらにこのメガネ型フリッカー試験器の開発を行っていきたいと考えている。
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