2002 Fiscal Year Annual Research Report
心筋梗塞治癒機転への新規マトリックスメタロプロテアーゼ―ADAMTS―の関与
Project/Area Number |
14657171
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
草地 省蔵 岡山大学, 医学部, 教授 (30214943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 善文 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70126241)
廣畑 聡 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90332791)
村上 充 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (90304344)
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Keywords | 細胞外マトリックス |
Research Abstract |
ADAMTS-1(A Disintegrin And Metalloprotase with Thrombo Spondin motifs-1)は4年前に発見された細胞外マトリックス(ECM)分解酵素である。急性心筋梗塞後の左室リモデリングには、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)をはじめとするECM分解酵素の重要性が最近認識されている。 予備実験としてADAMTS-1の心筋梗塞における発現動態をノーザンブロット法にて検討したところ、梗塞急性期に非常に強い発現がみられADAMTS-1は従来のMMPとは異なった役割を持つ可能性が示唆された。 (1)心筋梗塞動物モデルの作成及びリアルタイムPCR法・in situハイブリダイゼーション法によるADAMTS-1 mRNAの定量的評価・解析を行った。ノーザンブロットでの解析と同様に梗塞早期に非常に高い発現が得られた。また、ADAMTS-1の発現細胞は血管内皮細胞が主体であった。また、コントロールとしての心筋梗塞ラットの血行動態解析を心臓超音波法(エコー)にて実施し、データの収集を行った。梗塞心においては梗塞心室壁のひ薄化および内腔の拡大を認めた。 (2)ADAMTS-1に対する特異的抗体の作製 免疫染色法・ウエスタンブロッティング法による目的蛋白の評価・解析を目的として、ポリクローナル抗体の作製を行った。二箇所のペプチドを選択し、家兎各二匹に免疫して4種類の抗体が得られた。ウエスタンブロット法にて特異性を確認したところ、二つの特異的なバンドを認めた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Takemoto S: "Increased expression of dermatopontin mRNA in the infarct zone of experimentally induced myocardial infarction in rats: comparison with decorin and type I collagen mRNAs"Basic Research in Cardiology. 97(6). 461-468 (2002)
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[Publications] Ueta J: "Intense response of heart rate with pronounced suppression of high-frequency power of heart rate variability to early morning exercise with high-intensity load"Biomed Pharmacother. 56 Suppl2. 353s-358s (2002)
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[Publications] Mohammed Razzaque: "Fibrogenesis : Cellular and Molecular Basis"Landes Bioscience(in press).